研究課題/領域番号 |
23K19712
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 賢 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 医員 (60984028)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | リドカイン / メソポーラスシリカナノ粒子 |
研究実績の概要 |
当該年度は、局所麻酔薬のアクティブターゲティングを目的としたメソポーラスシリカナノ粒子(MSN)の作製、評価を行った。アクティブターゲティング薬物送達媒体として使用するために最表面のリガンドと細孔内部に薬物を担持する官能基を修飾する必要がある。本研究では、バイオイメージングやドラッグデリバリーに応用されるユーロピウムイオンをドープした蛍光MSN(EuMSN)を作製し、azido-polyethyleneglycoltrimethoxysilane(N3-PEG-silane)および3-aminopropyl-triethoxysilane(APTES)を用いて最表面および細孔内部におけるEuMSNの選択的表面修飾を評価した。EuMSNはゾル-ゲル法により作製し、サンプルを0および0.05mMの異なる濃度でN3-PEG-silaneを含むエタノールに分散させ60℃で24時間撹拌した。次にサンプルを5.0mM APTESを含むエタノールに分散させ60℃で24時間撹拌した。 作製したサンプルは走査型電子顕微鏡で観察を行い、BET測定で比表面積および最表面と細孔内部の面積比を評価した。シランカップリング剤の分子量を制御することにより最表面にN3-PEG-silane、細孔内にAPTESを有するEuMSNの選択的表面修飾に成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実績の概要に記載した実験に着手していたため。
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今後の研究の推進方策 |
in vitroおよびin vivo研究は同分野所属の研究協力者の指導を受けながら研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
既述の理由により現在までの進捗に遅れが生じているため。 そのため、次年度へ基金を繰り越し、引き続き本研究活動を遂行する。
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