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2023 年度 実施状況報告書

口腔での消毒剤および抗菌薬の使用が消毒剤耐性を生むか

研究課題

研究課題/領域番号 23K19745
研究機関広島大学

研究代表者

春田 梓  広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (20981244)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
キーワード薬剤耐性菌の分離 / 口腔内薬剤耐性菌の情報収集 / 消毒剤感受性試験
研究実績の概要

通所サービスなどを利用する在宅高齢者や広島大学病院の歯科外来患者から、口腔由来のグラム陰性薬剤耐性菌を分離した。各対象者の情報と、分離率や分離細菌種を比較するため、各対象者や分離した口腔内耐性菌の情報を収集した。さらに、分離した耐性菌の抗菌薬感受性の情報を収集した。また、収集したデータの解析に必要な情報を論文等で収集した。日本と比較して、抗菌薬の使用の多い東南アジア諸国との比較を行うために、東南アジア諸国由来の薬剤耐性菌株の収集は現在行っている最中である。
口腔由来のグラム陰性薬剤耐性菌に対する消毒剤の効果に関する報告はいまだ申請者の報告のみであり、対象者は長期療養施設の入居者に限られており、さらなる解明が必要である。そこで、分離した口腔由来の薬剤耐性菌株を対象とした、消毒剤感受性試験を行うための準備を行った。今後、これらの分離した菌株の消毒剤感受性試験を進めていく予定である。また、口腔での消毒剤や抗菌薬の使用が消毒剤耐性を生む可能性を検討するため、現在、消毒剤感受性菌を用いて、歯科で使用する消毒剤を作用させ、消毒剤感受性がどのように変化するか調べている途中である。今後複数株で消毒剤耐性菌が生じるかどうかを検討する予定である。
さらに、消毒剤耐性菌に対して、収集した薬剤耐性菌株のゲノム解読の結果から得られた消毒剤耐性因子の解明を行う予定であり、口腔由来のグラム陰性薬剤耐性菌に関するさらなる性状解析を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

東南アジア諸国からの耐性菌株の到着が遅れているため。

今後の研究の推進方策

分離した口腔由来の薬剤耐性菌株の消毒剤感受性試験を進めていく予定である。消毒剤感受性菌を用いて、歯科で使用する消毒剤を作用させ、消毒剤感受性がどのように変化するか、複数株で消毒剤耐性菌が生じるかどうかを検討する予定である。
さらに、消毒剤耐性菌に対して、収集した薬剤耐性菌株のゲノム解読の結果から得られた消毒剤耐性因子の解明を行う予定であり、口腔由来のグラム陰性薬剤耐性菌に関するさらなる性状解析を進める。
東南アジア諸国由来のグラム陰性薬剤耐性菌については、届き次第、上記の研究を推進する予定である。

次年度使用額が生じた理由

東南アジア諸国由来のグラム陰性薬剤耐性菌の送付が遅れていることにより、予定していた研究計画が遅れているため。次年度使用額は、研究に必要な物品購入や、情報収集に必要な学会への参加、研究成果の発表・報告などに使用する。

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公開日: 2024-12-25  

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