研究課題/領域番号 |
23K19753
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
園田 怜美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50978723)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 歯周病 / 認知症 |
研究実績の概要 |
歯科においても、患者数増加の一途を辿る認知症への対応が求められており、国内外の疫学研究より歯周病による慢性炎症や歯の喪失による咀嚼能力の低下が関連因子として挙げられている。しかし、歯科領域においてモデルマウスを用いた基礎研究は少なく、認知症の多くを占めるアルツハイマー型認知症(AD)の発症メカニズムとの関連は解明されていない。申請者らはこれまでにADモデルマウスを用い、口腔機能の低下による神経変性や老化に伴うオートファジーの低下が認知症の発症に影響を与えるメカニズムを見出している。そこで、本研究では成人における歯の喪失理由の大半を占める歯周病に着目し、歯周組織の喪失による神経変性やオートファジーへの影響をADモデルマウスを使って病理組織学的に解析し、歯周病が認知症に及ぼす影響を基礎研究の観点から明らかにすることを目的としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験動物の導入に時間がかかっており、予定通りに実験が進行していないため。
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今後の研究の推進方策 |
アルツハイマー病モデルマウスに対し実験的歯周炎を惹起させ、神経細胞への影響を病理組織学的に解析。 また、異なる遺伝子変異を有するアルツハイマー病モデルマウスを比較し、神経変性の比較検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)動物実験の開始が遅れたため、飼育期間が短くなったため。当該年度に参加予定だった学会に次年度参加することになったため。 (使用計画)実施計画通りの内容で問題なく執行予定である。
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