研究課題/領域番号 |
23K19787
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研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
長友 奈央 聖マリア学院大学, 看護学部, 助教 (00982555)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | テーラーメイド / 高血圧 / 中心血圧 / 終末糖化産物 / 動脈硬化 / 患者教育プログラム |
研究実績の概要 |
本研究は、テーラーメイドの高血圧患者教育プログラムを構築するために、動脈硬化の新たな指標である中心血圧と終末糖化産物と生活習慣に関する質問紙調査を実施する予備的研究である。2023年度は、所属機関の倫理審査を受審し、必要な機器の調達と研究対象者募集を行った。研究対象者募集にあたっては、大学生へのメール配信での呼びかけを行った。目標人数300名(サンプルサイズ200名)としているが、現在同意書取得済み、測定終了が4名になっており、十分な実施ができていない状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度は、所属機関倫理審査承認後、研究対象者募集を開始した。研究に関する測定機器の調達等を行った。大学生を対象に目標人数300名(サンプルサイズ200名)として、大学内で広報を実施した。現在まで4名の同意説明と測定を終了している。しかし、目標人数の到達には十分至っていないため、今年度も研究対象者の募集と測定を実施することを計画している。その結果から、若年層の生活習慣と中心血圧、終末糖化産物との関連について分析したいと考えている。テーラーメイドの教育プログラム構築のためには、幅広い年齢層から大規模なデータを抽出して、一定の傾向性や妥当性を示すことが必要である。次年度以降の中高年者、高齢者などの幅広い年齢層の生活習慣、中心血圧、終末糖化産物との関連を検討し、患者教育プログラムの構築につなげたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象者の募集は、2023年11月~3月にかけて行ったが、学生の講義演習、実習等を加味すると十分な呼びかけができず、研究への関心をもってもらうことが困難であった。1大学では、目標とする研究対象者数を確保できなかったため、他大学での募集も計画し、倫理審査を受審した。2024年度は、研究対象者の募集を引き続き行い、大学生の結果を元にデータ分析を行う。そして、若年層の生活習慣、中心血圧の値、終末糖化産物(以下、AGEs)との関連を明らかにする計画である。この結果をもとに国内外の学会発表や論文投稿を検討している。2025年度以降、地域の中高年者や高齢者との比較を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
機器のリース開始が予定より遅れ、当初の算出よりリース料に余剰が出たことが次年度使用が生じた主な理由である。次年度も継続して、中心血圧の測定機器、AGEsセンサのリース契約料が発生する。また、ポスターやチラシ、研究に必要な同意説明文書、同意書などのコピー用紙、プリンタートナーの購入、研究対象者の謝礼等で使用することがある。そして、他大学との調整において、書類の郵送や旅費の発生の可能性、学会発表や論文投稿費用として活用する計画である。
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