研究課題/領域番号 |
23K19909
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
中條 雄太 関西医科大学, リハビリテーション学部, 助教 (70982461)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 脳卒中 / 歩行 / 筋シナジー / ロボット / リハビリテーション |
研究実績の概要 |
令和5年度は、当大学に存在する地域在住の脳卒中片麻痺患者52名、健常高齢者21名を対象とした歩行データベースを用いて解析を行った。3次元動作解析装置と表面筋電図計を用いて歩行測定を行い、片麻痺歩行における足関節底屈筋筋シナジーの逸脱度を評価し、サブタイプを3つの群に分けた。そのうち、足関節底屈筋筋シナジーが独立しているがタイミングが逸脱している特徴をもつ片麻痺者は、プラスティック短下肢装具を装着すると、即時的に麻痺肢推進力や歩行速度に与える影響が異なることを明らかになった。この研究結果は論文執筆し、国際誌へ投稿した。この結果は、片麻痺歩行の筋シナジーのタイプによって治療効果が異なる可能性を示唆している。 令和5年度は、上記の解析に加え、ロボット歩行練習による効果を検証する研究も並行し、単施設で開始した。対象は、デイケアセンター利用または通院リハビリテーション実施中の地域在住脳卒中片麻痺患者とし、現時点では10名が研究に参加し、5名が研究を終了し、5名が介入中である。研究デザインはランダム化クロスオーバー試験であり、膝関節運動をアシストするロボット歩行練習と通常の歩行練習を期間を空けて、両方実施する。アウトカムは、歩行速度、歩行の運動学・運動力学的指標、筋シナジー、バランス評価としている。データリクルートメントは順調に実施しているが、研究を加速させるために多施設で実施する計画を立て、本学附属医療機関に協力を依頼し、令和5年度末より新たに2施設を研究場所とすることが可能となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度に予定していた測定環境設備、データ計測は順調に進んでいる。しかし、本研究は介入研究であること、症例数確保のために対象施設を増やしたことにより、データ計測が令和6年度末まで掛かる可能性がある。そのため、「やや遅れている」と設定した。
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今後の研究の推進方策 |
解析プログラムの構築は終了している。データ収集後にスムーズに解析作業に移ることが可能である。解析後に論文を執筆のうえ国際誌に投稿予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費が為替の影響を受けて価格改定され、物品費が予算よりも高額となってしまった。そのため統計ソフトが購入できなかったため、次年度以降に統計ソフトの購入を次年度に回す必要があった。次年度には患者交通費を支給し、統計ソフトを購入し、成果発表に使用する。
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