研究課題
研究活動スタート支援
本研究では,復号が事前に定められた確率でのみ可能な,新しい暗号スキームの開発を行ってきた.具体的には,Verifiable Secret Sharing, Commited Oblivious Transfer等の既存の暗号技術を発展させ,暗号を作成する側が不正を行うことができないよう,復号者側にて暗号文が適切に作成されたか検証を行う仕組みを考案した.研究成果としては,国内シンポジウムに参加し,暗号スキームを"Oblivious Encryption"と命名し発表を行った.
情報セキュリティ
本研究では,復号を確率的に制御可能な,新しいタイプの暗号スキームの開発を行ってきた.従来,暗号では適切な鍵を持つ参加者は確率1で復号を行うことが可能である.本研究は,事前に合意された確率でのみ復号を可能とする.本提案手法を利用することで,強いプライバシーが求められる電子マネーにおいて,マネーロンダリング等の犯罪を,確率的に操作可能にすることや,新たなデータ共有基盤の構築を可能とする.