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2023 年度 実施状況報告書

サロゲート進化的アルゴリズムにおける多重最適化を用いた新しいフレームワークの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K19973
研究機関岐阜大学

研究代表者

中根 拓未  岐阜大学, 工学部, 助教 (70975987)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
キーワード進化的アルゴリズム / サロゲートモデル / 最適化
研究実績の概要

本年度は本研究にて提案する多重最適化を導入したサロゲート進化的アルゴリズムの新しいフレームワークであるSAEAMO(Surrogate-Assisted Evolutionary Algorithm with Multi-Optimization)のプログラム作成に取り組んだ.既存のサロゲート進化的アルゴリズム用のライブラリをベースに,SAEAMOの特徴である多重最適化の処理を組み込むことでこれを実現した.
続いて,ベンチマーク関数を使用してSAEAMOと既存手法の比較実験を行い,SAEAMOの有効性の実証を試みた.比較手法の開発者は上記のサロゲート進化的アルゴリズム用ライブラリの開発者と同一であり,ライブラリにて利用可能であるため,比較手法の実装の手間を削減するとともに,同一プログラム上での公正な比較を実現した.しかし,現在の結果ではSAEAMOが比較手法よりも有効であるとはいえないため,SAEAMOの改善を行う必要がある.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度は既存手法との比較実験によって提案手法であるSAEAMOの有効性を示し,その成果を論文にまとめることを目標としていた.しかし,現在は望ましい結果が得られておらず,SAEAMOの改善が必要となっている.またこれに伴い,次年度に実施予定の熱間鍛造プロセスシミュレーションのパラメータ自動同定システムへの組み込みにも遅れが生じている.

今後の研究の推進方策

SAEAMOの改善に早急に取り組み,比較実験によってその有効性が示せるように研究を進める.具体的には,サロゲートモデル上の最適化によって蓄積された候補データから実際の評価関数にて評価を行う個体を選択するプロセスに改善が必要であると考えている.また,論文の執筆と熱間鍛造プロセスシミュレーションのパラメータ自動同定システムへの組み込みについては並行して準備を進めることで進捗の遅れを取り戻すことを試みる.

次年度使用額が生じた理由

本年度では国際会議等での成果発表を行うことができなかったため,主に旅費として確保していた経費が余る結果となった.次年度使用額については元の計画通りSAEAMOの成果発表用の旅費として使用し,残りの次年度支給額については当初の計画通りに使用する.

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公開日: 2024-12-25  

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