研究課題/領域番号 |
18H03453
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
石田 智恵 早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (50706661)
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研究分担者 |
狐崎 知己 専修大学, 経済学部, 教授 (70234747)
近藤 宏 神奈川大学, 人間科学部, 准教授 (20706668)
柴田 修子 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (70573707)
内藤 順子 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50567295)
細谷 広美 成蹊大学, 文学部, 教授 (80288688)
渡部 奈々 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, その他(招聘研究員) (00731449)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ラテンアメリカ / 暴力 / 日常性 / 紛争 / 記憶 / ジェンダー |
研究実績の概要 |
Covid-19の影響により、2021年度は研究計画の中心にあった海外調査を実施できなかったが、繰越を経て2022年度には計画を変更しつつ部分的に調査を実施した。 研究分担者の内藤は、チリにおける軍政期の暴力の記憶と、現在の暴力とくにジェンダー暴力、フェミサイドへの人々の問題意識との重なり、関連について調査を行なった。具体的には記憶と人権博物館での資料収集、およびフェミサイドに抗する市民運動団体Las Tesisの活動の参与観察・インタビュー調査。同じく内藤は、国内では広島において、チリでの軍政下における暴力被害との比較の観点から、戦時体験についての語り部(被爆体験伝承者、家族伝承者、いずれも過去に聞き取りを実施した方)の継続調査、および広島平和記念資料館ほか平和関連施設の訪問調査を実施した。そのほかの分担者も、2022年度にペルー、コロンビア、アルゼンチンでの現地調査を実施した。 全体として、2021年度日本ラテンアメリカ学会第42回定期大会で「政治暴力の後の日常性―終わりのない問いを生きる―」と題して、グアテマラ内戦後の暴力に関する人類学の著作のある池田光穂氏を討論者に迎え、パネル発表を行なった。それに先立ち、池田氏の『暴力の政治民族誌――現代マヤ先住民の経験と記憶』(2020)の合評会をオンラインで開催し、『紛争という日常-北アイルランドにおける記憶と語りの民族誌』の著者酒井朋子氏を評者に迎えて議論した。 そのほか年に数回研究会を開催し、メンバーの研究報告を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定を変更する形ではあったが、繰越を経て海外調査を実施し、当初予定していなかった、Covid-19のパンデミックを経た現地社会の様子を視野に入れた調査を行なうことができた。また、オンライン合評会、学会パネル発表などの形で研究を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
本課題の研究機関の最終年度に向けて、中止・延期したまま未だ実現していない海外調査を実施するとともに、プロジェクト全体の総括となる論文集の出版のための作業を進める。研究代表者・分担者のほか、寄稿を予定しているラテンアメリカ各地の研究者とのコミュニケーションを密にとり、各自の論文執筆と相互の検討、翻訳の準備を行なう。
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