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2021 年度 実績報告書

大理白族白文分析の基礎的研究―語彙表記の比較と分析―

研究課題

研究課題/領域番号 20H01251
配分区分補助金
研究機関東海大学

研究代表者

立石 謙次  東海大学, 文化社会学部, 准教授 (50553426)

研究分担者 吉田 章人  新潟大学, 経営戦略本部, 准教授 (80794495)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード雲南 / 白族 / 白文 / 漢字系文字 / 大本曲
研究実績の概要

本研究では大理盆地南部に伝承される大本曲曲本の分析と収集比較を目標に掲げる。また調査時に得られる大本曲の上演も撮影・記録し公開することを目的としている。2021年度について、研究代表者(立石謙次)及び研究分担者(吉田章人)は以下の研究業績を発表した。①立石謙次2021年9月「唐・武周時期雲南における漢文化受容の一考察-「大周故河東州刺史之碑」の分析と試訳」『東海大学紀要 文化社会学部』第6号75‐91頁
②吉田章人、立石謙次2022年3月「 大理白族の大本曲『斬龍頭』研究序説」『環日本海研究年報』27号34-55頁
①について白族の漢文化受容の問題を歴史的な角度から明らかにするために、唐・周代に雲南地方で立てられた石碑の内容を分析したものである。②について研究分担者が中心となり白文資料である大本曲『斬竜頭』冒頭部分の内容分析と翻訳を行った。本業績を完成させるにあたって今年度は2021年5月1日、6月5日、9月16日、2022年2月9日に遠隔で会議を行った。当初予定していた現地調査は調査地の状況を鑑みて実施しなかった。そのほか研究代表者が2010年より現地調査中に採録した映像資料を編集したうえでオンラインでの公開を2021年8月より開始した。これら映像資料に関しては、すでに欧米の研究機関(民族音楽・伝統芸能関連)や研究者および一般の個人からも多く問い合わせや反応があり、本研究で対象とする大理白族の民間芸能について広く紹介できていると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2021年度には現地調査が実行できなかったものの、メール・SNS上にて、現地研究協力者と連携をとりながら、研究態勢を維持することができた。2022年度の目標として『〓(金+則)美案』の分析・翻訳を進め、出版を準備している。
現在、研究分担者との遠隔による研究会を通して、白文資料である大本曲『斬竜頭』及び『〓(金+則)美案』の翻訳作業を進めている。『〓(金+則)美案』については全体の翻訳作業はほぼ完了しており、2022年度中に語彙集をつけて出版を予定している。

今後の研究の推進方策

【現在までの進捗状況】で述べたように、大本曲『〓(金+則)美案』を2022年度中に語彙集をつけて出版を予定している。このため2022年度も月1回程度の頻度で、研究分担者とともに編集会議をおこなう。
調査地域のウイルス感染状況を鑑みて、可能であれば調査と現地での編集会議を実施する。難しい場合はこれまで通りメール・SNS・ビデオ会議システムを利用しながら現地協力者との研究体制維持に努める。
また今後も継続して現地調査時に採録した画像・音声・映像資料も随時公開していく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] 雲南大学/付属図書館(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      雲南大学/付属図書館
  • [雑誌論文] 大理白族の大本曲『斬龍頭』研究序説2022

    • 著者名/発表者名
      吉田章人 立石謙次
    • 雑誌名

      環日本海研究年報

      巻: 27 ページ: 34~55

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 唐・武周時期雲南における漢文化受容の一考察 : 「大周故河東州刺史之碑」の分析と試訳2021

    • 著者名/発表者名
      立石 謙次
    • 雑誌名

      東海大学紀要文化社会学部

      巻: 6 ページ: 75~91

    • DOI

      10.18995/24344710.6.75

    • オープンアクセス
  • [備考] 雲南大理白族(ペー族)の歴史と文化

    • URL

      https://tateken001.blogspot.com/

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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