研究課題/領域番号 |
20H01269
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 札幌大学 |
研究代表者 |
時崎 久夫 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (20211394)
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研究分担者 |
塩原 佳世乃 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (30406558)
土橋 善仁 中京大学, 国際学部, 教授 (50374781)
柳 朋宏 中部大学, 人文学部, 教授 (70340205)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 主要部移動 |
研究実績の概要 |
生成文法のミニマリスト・プログラムに基づき、統語(計算)部門で作られる構造(集合)が、どのように音声に写像されるかを、理論的・実証的に明らかにすることを目的として、以下の研究活動を行った。 1 研究打ち合わせ:研究代表者と研究分担者は、所属が札幌・東京・新潟・愛知と離れているため、打ち合わせを Zoom で行った。2 ワークショップ:一般にも公募して国際ワークショップを2月に公開で開き、個人研究と共同研究の成果を発表し、研究代表者・研究分担者 と一般の発表者・参加者で検討した。Zoom による開催で、ワークショップを公開とし、Linguist List や Lingtyp などのメーリングリ ストで一般発表者を世界から広く募った。3 成果報告書とインターネットでの公開:成果報告書として英文の論文集 Phonological Externalization, vol. 7を刊行し、札幌大学学術リポジトリで公開した。国内外の研究者に郵送または PDF 版のメール添付で送るとともに、Linguist List など のメーリングリストで告知する。LingBuzz などの未出版論文サイトにも、論文や報告書を掲載して、海外にも成果を発信する予定である。4 この他にも、研究代表者と研究分担者は、他の研究会、学術雑誌、論文集などで研究成果を発表している。 今年度の研究実績の具体的な内容としては、研究代表者は、音韻部門では要素は移動せず、主語・助動詞倒置などを引き起こす主要部移動は統語的な移動でも音韻部門での移動でもなく、統語構造の外在化の時点で姉妹節点を線形化する際の強勢パターンによる選択であることを論じた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
5年計画の2年が終了したが、毎年、国際ワークショップをオンラインで開き、論文集をオンラインで公開している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、年度末に国際ワークショップを開催し、成果を論文集 Phonological Externalization としてまとめ、大学図書館のリポジトリで国際的にオンライン公開する。 また外部講師を依頼してオンライン研究会を開き、研究範囲を広げていく。
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