研究課題/領域番号 |
20H01397
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
近藤 章夫 法政大学, 経済学部, 教授 (60425725)
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研究分担者 |
朴 チョン玄 法政大学, 経済学部, 教授 (10317654)
外枦保 大介 大分大学, 経済学部, 准教授 (70581669)
與倉 豊 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (70586552)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 経済地理学 / イノベーション / 産業集積 |
研究実績の概要 |
本研究の課題は、サイエンス型産業の国内外の技術・人的連関と特定集積地におけるイノベーションの創出効果を多角的に分析することである。今年度は、コロナ禍で予定していた国内外の研究機関や主要集積地に対する現地調査を十分に行えなかったため、都市・産業集積におけるイノベーションの効果やハイテク人材の移動に関する研究論文の調査を進めるとともに、新聞雑誌記事、技術レポートなどの資料収集などを重点的に実施した。産業集積に関する近年の研究動向については、イノベーションとの関係や経済成長における含意などの主要論点をまとめるとともに、今後の課題を整理した展望論文を刊行した。実証分析については、サイエンス型産業に属する特定技術領域のうち、半導体回路・制御技術に絞って、まずは科学技術論文データと特許データの収集と整理を行った。論文データとしては国内ではJSTのデータベースを活用し、海外ではIEEE(全米電気・電子学会)の公刊論文データベースを使用して、著者の属性や所属機関、技術的テーマなどによって分類を行った。また、著者の所属機関などから所在地の地理情報を付加し、論文数の国や地域別の分布や動向などを概観した。合わせて、地理的な定量・計量分析に資する目的で、特許データについても、出願人や著者の属性情報に対して所在地の情報をマッチングしてデータベースの作成を進めた。それらのデータベースを用いて、主要企業や研究開発機関の特許出願状況やその時系列推移などの分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画では、主要企業や研究開発機関への訪問調査や国内外の産業集積地への現地ヒアリング調査なども実施する予定であった。これらフィールド調査については、コロナ禍のため実施の延期をせざるを得なかった。他方、関連テーマの既存文献についての調査やそれらの課題整理、論文や特許のデータベース作成については、フィールド調査の代わりに重点的に行ったため順調に進展した。
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今後の研究の推進方策 |
実証分析については、引き続き科学技術論文のデータ整理と特許データベースの活用を通じて、研究者や技術者の分布や移動などの分析を進める。フィールド調査については、コロナ禍の状況をみながら、延期にしていた国内外の調査出張を可能な限り進めていきたい。
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