研究課題/領域番号 |
20H01487
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
植田 健一 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (40750807)
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研究分担者 |
クチェリャヴィ コンスタンティン 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部・教育部, 講師 (30774153)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | グローバル・インバランス / ルーカス・パラドックス / 国際金融市場 / 貿易問題 / 経済成長 |
研究実績の概要 |
一つ目の柱として、国際金融市場の不完備性と経済成長の関連に関する理論をより掘り下げる。これは植田(研究代表者)とMonge-Naranjo(研究協力者)が主に担当している。さらにこの複雑なモデルを数値シミュレーションができるような分析として確立する。これは植田(研究代表者)、Kucheryavyy(研究分担者)及びMonge-Naranjo(研究協力者)で共同で行っている。コンピュータプログラムはある程度骨格ができており、改善をしているところである。 二つ目の柱の、各国の金融制度がどのように国際資本移動に影響を与えているかについての、クロスカントリーパネルの計量経済分析だが、これについては、植田(研究代表者)と森戸(研究協力者)とでコンファレンス等で発表しフィードバックも受けており、多少遅れているものの、論文としての完成は近い。 三つ目の柱については、産業集積に正の外部性がある場合の貿易を考慮した国際マクロ経済理論において、複数均衡の可能性もあるため、シミュレーションがより高度となる。これにはKucheryavyy(研究分担者)が、Bhattarai(研究協力者)とRodriguez-Clare(研究協力者)と議論しつつ取り組んでいる。2つの論文はすでに学術雑誌からRevise and Resubmitが要請され、一つは再提出をし、もう一つは修正中である。なお、それらの続きの三つ目の論文も学術雑誌に投稿した。 なお、これらと並行して、これまでの国際収支をめぐる議論をまとめた本を、植田(研究代表者)と服部(研究協力者)とで、すでにドラフトを出版社に持ち込んでおり、修正をしているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一つ目の柱として、国際金融市場の不完備性と経済成長の関連に関する理論を、他の研究者にわかりやすい表現を用いつつ、より掘り下げる。これは植田(研究代表者)、Kucheryavyy(研究分担者)及びMonge-Naranjo(研究協力者)で共同の研究だが、理論とシミュレーションのストラテジーの大枠はでき、予定通りである。コンピュータプログラムの開発が、予想以上に難しい問題に当たっているものの、進捗している。完成に向けての追い込みがもう少々必要と考える。 二つ目の柱の、各国の金融制度がどのように国際資本移動に影響を与えているかについての、クロスカントリーパネルの計量経済分析だが、これについては、植田(研究代表者)と森戸(研究協力者)で完成に向けて、複数のコンファレンスやセミナーで発表し、フィードバックを受けて、最終的に論文として完成させるための細部の修正をしているところである。 三つ目の柱については、産業集積に正の外部性がある場合の貿易を考慮した国際マクロ経済理論とシミュレーション分析だが、これにはKucheryavyy(研究分担者)が、Bhattarai(研究協力者)とRodriguez-Clare(研究協力者)と議論しつつ取り組んでいる。2つの論文はすでに学術雑誌からRevise and Resubmitが要請され、一つは再提出をし、もう一つは修正中である。なお、それらの続きの三つ目の論文も学術雑誌に投稿した。ほぼ予定通りの進捗である。 なお、これまでの国際収支をめぐる議論をまとめた本については、植田(研究代表者)と服部(研究協力者)とで、既にドラフトを出版社に持ち込んだ後、修正作業などに時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
一つ目の柱として、国際金融市場の不完備性と経済成長の関連に関する理論を、他の研究者にわかりやすい表現を用いつつ、より掘り下げるこれは植田(研究代表者)、Kucheryavyy(研究分担者)及びMonge-Naranjo(研究協力者)で共同で、論文の骨格の完成に当たって残っているのはコンピュータプログラムを開発し、シミュレーションに基づく、理論と現実との整合性を確かめることであり、これに注力する。 二つ目の柱の、各国の金融制度がどのように国際資本移動に影響を与えているかについての、クロスカントリーパネルの計量経済分析だが、植田(研究代表者)と森戸(研究協力者)で近々完成させ、学術雑誌に投稿したい。 三つ目の柱については、産業集積に正の外部性がある場合の貿易を考慮した国際マクロ経済理論とシミュレーション分析だが、Kucheryavyy(研究分担者)が、Bhattarai(研究協力者)やRodriguez-Clare(研究協力者)とで取り組んでいるが、2つの論文はすでに学術雑誌からRevise and Resubmitが要請され、一つは再提出をし、もう一つは修正中でありこれも再提出を急ぎしたい。なお、それらの続きの三つ目の論文も学術雑誌に投稿したが、再提出の要請があれば、これも急ぎ対応したい。 なお、これまでの国際収支をめぐる議論、とりわけグローバル・インバランスの議論をまとめた本を、植田(研究代表者)と服部(研究協力者)とで、ドラフトを出版社に持ち込んだものの修正作業などに時間がかかっているが、今年度中には出版したい。
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