研究課題/領域番号 |
20H01551
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
善如 悠介 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (10754682)
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研究分担者 |
丸山 雅祥 神戸大学, 経営学研究科, 名誉教授 (60135928)
松井 建二 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (20345474)
角田 侑史 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (00846404)
田頭 拓己 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 講師 (10802241)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | プラットフォーム / サプライチェーン / 在庫管理 |
研究実績の概要 |
初年度にあたる2020年度は、新型コロナウイルスの影響で初っ端から予定の変更・修正を強いられる状況でスタートした。実態調査やヒアリング・データ収集等の基礎的な研究活動を行うことが困難であったが、そのような制約の下でも実行可能なことに焦点を置きながら対応した。結果、実証研究よりも理論研究により多くの時間・労力を割くことになった。 例えば、本研究課題のメインテーマである「プラットフォームとサプライチェーンの関係性」に着目した理論モデルを構築・分析することを通じて、今後5年間続く本研究プロジェクトの土台となり得る研究に注力した。暫定的に得られた成果の一部を、「e-コマース型プラットフォームにおける情報の透明性とそれが売手やオフライン小売業者に与える影響」と題して、オンライン開催された国内学会で報告することができた。 しかし、参加や開催を予定していた研究会や学会の多くは中止・延期となった。特に、本研究課題に関連した研究会の主催が困難になったことが大きな痛手であった。この研究会を通じて、国内外の有識者との意見交換を期待していたが、それが少なくとも2020年度中に実現させることは少々困難であった。 それでも、一部の学会はオンラインで開催されたため、そういった機会をできるだけ利用しながら、研究成果を発表する機会を求めた。前述の国内学会発表1件に加えて、国際学会でも1件研究発表を行うことができた。 最終的に、2020年度内で、合計3本の論文が国際査読誌に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述の通り、新型コロナウイルスの影響で当初の予定を大幅に修正する必要性があったが、そのような状況下でもまずまず柔軟に対応できたと思っている。最終的に3つの論文が国際査読雑誌に掲載されたことからも「おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスへの対応として、当初の研究計画と比べたときに、理論研究により多くのエフォートを集中させる結果になった。そのため、実証研究の準備として予定していた実態調査・ヒアリング・データ収集などの基礎的な研究活動については思うように実行できなかった。今後、これらの活動が可能になったときに即座に実行に移せるように、行動計画などを入念に相談しておく必要がある。 逆に、理論研究に関しては当初の予定通り、あるいはそれ以上の進捗が得られている。このような状況がいつまで続くか不透明なので、今後も各種の学会・研究会で報告する機会を探しながら、新たな理論モデルの構築・分析にも着手し、実証分析を行う上での仮説をできるだけ多く建てておく必要がある。
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