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2021 年度 実績報告書

10代親の主体的子育てを地域連携で支える継続的福祉支援モデルの日韓共同開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H01599
配分区分補助金
研究機関東洋大学

研究代表者

森田 明美  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (70182235)

研究分担者 宮崎 静香  浦和大学, こども学部, 講師 (00762270)
我謝 美左子  江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 准教授 (20516398)
中原 美惠  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (30337703)
野城 尚代  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (50247095)
上田 美香  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (60366507)
唐田 順子  山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (60440012)
相馬 直子  横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (70452050)
杉田 記代子  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (80171156)
朴 志允  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (80625278)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード10代親 / 子育て世代包括支援センター / 国際比較 / 日韓比較 / 連携 / 妊娠 / 出産 / 子育て
研究実績の概要

2022年度に入り、2021年度調査計画として実施できなかった海外調査と意見交換について繰り越した予算を使って、少しずつ日本と韓国と豪州で当事者への調査実施の可能性を探った。その結果。5月には当事者調査の実施の可能性に関する韓国と豪州の調査をソウルでひとり親支援センターと当事者団体の協力を得て実施し、9月23日にはソウル市庁舎で開催された「青少年(ひとり)親権益増進フォーラム」に、青少年親当事者や韓国の支援機関と一緒に本研究からも豪州での調査を研究協力者として担ってきた李オクヒョンが報告をした。また多くの支援機関や支援者団体と研究協力の約束をすることができた。この時の関係を手掛かりにして、コロナ禍が若干落ち着き、海外研究の許可が出た2023年3月3日にはソウルにおいて「青少年ひとり親権益増進のための日韓国際フォーラム」を司会に ジャン・ミョンソン(韓国両性平等教育振興院長)を迎え、報告 イ・ヨンホ(ソウル特別市ひとり親家族支援センター長)、森田 明美(東洋大学名誉教授)、青少年ひとり親当事者 4人、パク・ジソン(鐘路区家族センター長)、シム・ミョンオク(ひとり親家族福祉相談所チーム長)で約4時間の報告と討議を行った。また4人の当事者には個別にインタビュー協力を得ることができた。この成果を踏まえて、3月中旬には、日本での10代親支援について韓国と豪州から研究協力者を迎えて現地調査やヒアリング調査を行った。3月16日には公開研究会「コロナ禍にある若年親支援を考えるー韓国・豪州の取り組みから」を開催した。報告 イ・ヨンホ(ソウルひとり親支援センター長)、イ・オクヒョン(オーストラリアマッコーリー大学)、コーディネーター 森田明美(東洋大学)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

日本、豪州、韓国における先行研究や調査については文献などを活用して準備を進めてきた。しかし、コロナ禍の影響で、海外や国内の実践現場に出向くこと、当事者との面接などを具体化することができない状況が続いた。またコロナ禍の影響で支援組織や方法の見直しなども行われて、研究の見直しが求められたが、2022年度後半に当事者や支援者と少しずつ会うことができて、調査の見通しができるようになった。よって、今後は当事者調査を広げ、そのデータをもとに、支援者、支援方法に関する分析を進める。

今後の研究の推進方策

日本と韓国と豪州での支援団体、支援機関と支援者の調査を踏まえて、当事者の調査を継続的に行う。
特に子育て世代包括支援センターの完成が行われる前に、新たな支援制度が構想されている日本において、その方法がどのような形になるのか、10代での妊娠、出産、子育てがそうした新しい仕組みの中でどのような支援が行われるのかを調査し、当事者たちの意見を整理し、海外の取り組みをもとに日本における提案に繋ぎたいと考える。

備考

2023年3月4日実施:青少年ひとり親権益増進のための日韓国際フォーラム<司会> ジャン・ミョンソン(韓国両性平等教育振興院長)<報告> イ・ヨンホ(ソウル特別市ひとり親家族支援センター長)森田 明美(東洋大学名誉教授)、青少年ひとり親当事者 4人、パク・ジソン(鐘路区家族センター長)、シム・ミョンオク(ひとり親家族福祉相談所チーム長)

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)

  • [国際共同研究] ソウルひとり親家族支援センター(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      ソウルひとり親家族支援センター
  • [雑誌論文] 柳采延(著)専業主婦という選択――韓国の高学歴既婚女性と階層――2021

    • 著者名/発表者名
      相馬 直子
    • 雑誌名

      Kazoku syakaigaku kenkyu

      巻: 33 ページ: 235~236

    • DOI

      10.4234/jjoffamilysociology.33.235

  • [雑誌論文] Gendered Pandemic in Japan: Childcare, Parents' Employment and Housework during Covid-19 through Survey in Yokohama2021

    • 著者名/発表者名
      相馬 直子、伊藤 保子、河野 暁子、若林 智子、友澤 ゆみ子
    • 雑誌名

      横浜国際社会科学研究

      巻: 26 ページ: 15~30

    • DOI

      10.18880/00014078

  • [雑誌論文] 育児・介護の同時進行「ダブルケア」をめぐって2021

    • 著者名/発表者名
      相馬直子
    • 雑誌名

      都市問題

      巻: 112 ページ: 17~23

  • [学会発表] 子ども虐待発生予防を目指した産科医療機関の看護職者に対する教育プログラムの実践2021

    • 著者名/発表者名
      唐田順子、山田和子
    • 学会等名
      日本子ども虐待部防止学会 第27回学術集会かながわ大会
  • [図書] 教師とSCのためのカウンセリング・テクニック2「気にしたい子」「困っている子」とかかわるカウンセリング2022

    • 著者名/発表者名
      金山健一・佐々木掌子編著 中原美惠
    • 総ページ数
      171
    • 出版者
      ぎょうせい
  • [図書] 認め合い、支え合う福祉社会の近未来2022

    • 著者名/発表者名
      志村健一、金子光一、森田明美、清水冬樹、秋元美世
    • 総ページ数
      339
    • 出版者
      中央法規
    • ISBN
      978-4-8058-8448-5
  • [図書] 社会福祉-新しい地平を拓く2022

    • 著者名/発表者名
      山田知子、木下武徳、森田明美、石渡和美、今井木の実
    • 総ページ数
      317
    • 出版者
      放送大学教育振興会
    • ISBN
      978-4-595-32332-4

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公開日: 2023-12-25  

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