研究課題/領域番号 |
20H01615
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
高地 リベカ 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60413085)
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研究分担者 |
澤田 典絵 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 室長 (00446551)
丸山 広達 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
石原 淳子 麻布大学, 生命・環境科学部, 教授 (30415509)
井上 真奈美 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 部長 (70250248)
川崎 良 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70301067)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 食事調査法 / モバイル型 |
研究実績の概要 |
〇Web型自己回答操作の食事調査システムの疫学研究で広く実施してもらうための課題を整理した。〇モバイル型で料理画像の撮影及び料理名と目安量を入力・情報収集するシステムを開発した。料理名は音声入力も可能な仕様とした。一方で、複数キーワードを音声入力する際の問題点が明らかになった。摂取量の入力システムにおいて、写真撮影には共通のスケールを用いるよう依頼することと、料理データベースの「量」を「目安量」として言語化しそれと比して入力するシステムとした。24時間思い出し法とは異なり、食事をしている際に記録していく方法を採用した。また、料理名を検索しやすくするために、料理データベースのキーワードを見直して拡充した。ここで収集した画像は研究事務局から提供するスケールと共に撮影されること、料理名(レシピデータベース)に紐づけられることが特徴である。〇二重標識水及び生体指標を用いた妥当性研究を開始し20名から協力を得た。当該対象者においてシステムの使用感についてアンケートを実施したところ、90%はシステム操作がやや難しい・難しいと回答したものの、今後の利用について利用しても良い、利用したいと積極的な回答をした者が90%にのぼった。また、約80%以上の者は入力したい料理データが概ね選択肢に含まれており、90%以上の者は自分の食べた量を概ね正しく入力できたと回答した。料理データベースの「量」を「目安量」として言語化した摂取量の入力システムは対象者側では大きな問題にはなっていない。調査開始前の汎用的説明資料の改善点及びテスト環境の付与等の課題が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
別途の研究班で実施されている二重標識水及び生体試料を比較参照基準としたWeb型自己回答操作による24時間思い出し食事システムの妥当性研究の調査にモバイル型記録の開発が間に合ったため、上乗せして開始することができた。
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今後の研究の推進方策 |
〇二重標識水及び生体試料を用いた新モバイルシステムの妥当性を検討すること 〇協力を得やすくするための仕掛け(結果票や提示方法)を検討してシステムに搭載すること 〇秤量食事記録調査との比較による妥当性のための調査を開始すること(研究計画の検討) 〇大規模疫学研究参加者における調査方法を検討すること を予定している。
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