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2023 年度 実績報告書

画像・音声認識と料理データベースによる食事記録システム開発、及び疫学研究での応用

研究課題

研究課題/領域番号 20H01615
配分区分補助金
研究機関奈良女子大学

研究代表者

高地 リベカ  奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60413085)

研究分担者 澤田 典絵  国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 部長 (00446551)
丸山 広達  愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
石原 淳子  麻布大学, 生命・環境科学部, 教授 (30415509)
井上 真奈美  国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 部長 (70250248)
川崎 良  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70301067)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード食事評価 / モバイル型 / 妥当性
研究実績の概要

●開発したモバイル型食事記録システム(Mealog)を用いた食事評価の精度を検討するために秤量食事記録調査による摂取量と比較検討を実施した。参加者は男女35名で、Mealogを1週間実施するとともに、当該期間中前半3日間、後半3日間の計6日間の秤量食事記録調査を実施した。食事記録の確認は前半・後半をまとめて計2回の面談により実施した。多くの栄養素・食品群項目で、相関係数は中程度以上であった(栄養素摂取量の相関係数の中央値 男女とも粗r=0.6・食品群別摂取量の相関係数の中央値 男女とも粗r=0.7)。しかしながら、量の回答の過程で、飲食した料理のポーションサイズ選択ではデフォルト値(表示される目安量の何パーセント程度を食べたか)を選択しがちであること、このことのために特に男性で過小評価の程度の大きいことなどが示唆された。対象特性に応じて食品群別の、系統的な「量」の補正方法の検討が必要であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的であった、モバイル型食事評価システムの開発・画像認識APIの上乗せ、開発されたシステムによる推計値の、二重標識水法及びバイオマーカー値との比較による妥当性検討・FFQによる妥当性との比較、及び秤量食事記録調査法による摂取量との比較による妥当性検討、コホート研究対象者の一部における当該調査実施、のすべての調査実施フェーズを遂行することができた。

今後の研究の推進方策

大規模疫学研究での利活用の実践面に着目し、当該システムによる2日間調査による推計値の意義を明らかにするとともに、ここまでに収集した調査結果に基づいて、論文化することによって公知化してゆく。また、コホート研究における食事曝露評価のキャリブレーションの方策を検討することによって、大規模疫学研究の統合のためのプラットフォームとしてのデータ活用を目指す。さらに社会実装・研究ベースでの利活用に繋げてゆく。

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公開日: 2024-12-25  

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