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2022 年度 実績報告書

教員の職能成長とその要因に関する実証研究:教員パネル調査の蓄積とその活用

研究課題

研究課題/領域番号 20H01652
配分区分補助金
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

妹尾 渉  国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (00406589)

研究分担者 網谷 綾香  京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 准教授 (90404110)
神林 寿幸  明星大学, 教育学部, 准教授 (70785279)
町支 大祐  帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (40755279)
橋野 晶寛  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (60611184)
波多江 俊介  熊本学園大学, 商学部, 准教授 (70733715)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード教員キャリア / 職能成長 / メンタルヘルス / 学校組織 / パネル調査 / 教員の職能形成 / 教員の追跡調査 / 教職キャリア
研究実績の概要

本研究の目的は、教員を追跡したパネルデータを中長期で構築し、教員の職場適応や職能成長に関する個々人の変化を定量的に把握することにより適応や能力形成の要因となる勤務環境・条件等を明らかにすることである。2022年度についても、調査票の改訂作業を踏まえつつ、調査協力を得た自治体を通じて教員追跡調査を実施し、パネルデータの追加的な蓄積を行った。
A県では、既存調査で得られたA県の初任者パネル調査(2013年度採用コーホート) を拡張する追跡調査として、前回の調査対象者のうち10年目経験者となる教員に対して追加の追跡調査を実施した。B県では、既存調査で得られたB県の初任者パネル調査(2013年度採用コーホート) を拡張する調査として、前回の調査対象者のうち10年目経験者となる教員に対して追加の追跡調査を実施した。また、新規調査として開始した初任者パネル調査(2021採用、2020年度採用)についてもそれぞれ2年目、3年目の調査を実施した。C市では、既存の調査対象コーホート(18-20年度・10年研修対象者)に対して、追加の追跡調査(12-14年経験者)を実施した。また、既存の調査対象コーホート(18-19年度・15年研修対象者)に対して、追加の追跡調査(18-19年経験者)を実施した。
さらに、年度を通じて、これまでに蓄積されたパネルデータのクリーニングや各年度データの接合作業を行い、分析を進め、その成果は学会報告・論文にて公表された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画に従い、既存の追跡調査については特段の問題なく継続調査が完了した。

今後の研究の推進方策

パネルデータによる分析の質を高めるために、次回調査もより一層の調査回収率の向上を目指す。一方で、パネルデータの蓄積に伴い、クリーニング作業や各年度のデータ接合作業に多くの時間を要するようになった。そのため、これらの作業をできるだけ簡素化し、分析作業のための時間を確保する方策を検討する。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 4件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] カリキュラム・マネジメントの視点から見る学校施設・設備を活用した総合的な学習の時間の指導方法の検討2023

    • 著者名/発表者名
      波多江俊介
    • 雑誌名

      熊本学園大学教職課程年報

      巻: 5 ページ: 3-15

  • [雑誌論文] なぜ教員には労働時間削減(時短)が必要なのか?―健康と業務遂行に着目したデータ分析の結果を踏まえて2023

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸
    • 雑誌名

      埼玉教育

      巻: 820 ページ: 4-5

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教員の異動後の組織再社会化に関する研究の検討 : キャリアトランジション・配置転換研究を参考に2022

    • 著者名/発表者名
      町支大祐
    • 雑誌名

      帝京大学大学院教職研究科年報

      巻: 13 ページ: 15-23

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教育政策分野における知識の政治の研究序説 ―今後の研究に向けての論点整理―2022

    • 著者名/発表者名
      橋野晶寛
    • 雑誌名

      教育行政学論叢

      巻: 42 ページ: 89-100

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教員人材の質的確保に関する政策研究の予備的考察 ―現状把握と展望―2022

    • 著者名/発表者名
      橋野晶寛
    • 雑誌名

      教育行政学論叢

      巻: 42 ページ: 101-116

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 初任期から中堅期への移行に伴う教員の変容 ― A県の教員追跡調査の分析から2022

    • 著者名/発表者名
      妹尾渉・川上泰彦
    • 学会等名
      日本教育経営学会第62回大会
  • [学会発表] 教員人材の質的確保に関する実証分析 ―質の多元性と政策的要因に着目してー2022

    • 著者名/発表者名
      橋野晶寛
    • 学会等名
      日本教育行政学会第57回大会
  • [学会発表] 教員の働き方改革は学校に何をもたらしたのか2022

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸
    • 学会等名
      日本社会関係学会第2回大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 長時間労働が公立小・中学校教員の健康と業務遂行に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸
    • 学会等名
      日本教育行政学会第57回大会

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公開日: 2023-12-25  

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