研究課題/領域番号 |
20H01656
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
松田 繁樹 滋賀大学, 教育学系, 教授 (60405058)
|
研究分担者 |
出村 友寛 仁愛大学, 人間生活学部, 准教授 (10634420)
春日 晃章 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30343726)
内藤 譲 岐阜聖徳学園大学短期大学部, その他部局等, 教授 (70760784)
香村 恵介 名城大学, 農学部, 准教授 (80735481)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 裸足 / 幼児 / 足趾 / 荷重 / 動作 |
研究実績の概要 |
裸足保育の園で長く過ごすことにより,幼児の足圧荷重および足部形状は変化するが,これらが何により生じるかは明らかでない.裸足活動時の身体の動きおよび足趾の使い方(荷重の大きさ)が靴着用時と異なると予想されるが,この点を検討されていない.本研究では,①幼児を対象に,様々な身体活動時の身体の動きおよび足趾の使い方が裸足時と靴着用時でどのように異なるか,②身体活動時の身体の動きおよび足趾の使い方は裸足保育の園に通う幼児と裸足保育でない園に通う幼児で異なるかを検証する.本年度は器具(三次元動作分析システム,圧力分布計測器,高速度カメラ等)を購入した後,予備実験を進めた.今後の幼児を対象とした実験を想定し,成人を対象にトレッドミル上にて裸足条件および靴条件の歩行の実験を進めた.動作分析(歩幅,歩隔などのステップ変数,足関節,膝関節,股関節角度.重心上下動)および筋電図(長腓骨筋,前脛骨筋,腓腹筋)の測定および解析に難しさがあったため,予想以上に時間がかかった.繰り返し実験を行い,データを収集した.データ検証したうえで27名の三次元動作の特徴,接地様式,筋発揮特性等のデータを分析し,論文化を進めている.学会発表としては,第75回日本体力医学会,第20回日本体育測定評価学会にて発表を行った.子どもの足に関する特集として学術雑誌「教育医学」に1編,裸足の効果に関する原著論文として学術雑誌「教育医学」に1編掲載された.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予備実験の測定および分析に予想以上に時間を要し,研究の進行が遅れている.
|
今後の研究の推進方策 |
今後は予備実験データをまとめ,論文化を進めた後,研究協力園に対する測定交渉,測定の実施,データ解析,学会発表・論文作成を進める.令和3年度は研究協力園を増やし,裸足保育の園および非裸足保育の園にて歩行・走行の測定を実施する.新たに収集するデータの分析も順次行う.分析結果をまとめ,学会発表および論文化を進める.
|