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2022 年度 実績報告書

発達障害児の「見る力」が書字行動獲得過程に及ぼす影響-英単語の学習を通して-

研究課題

研究課題/領域番号 20H01668
配分区分補助金
研究機関福島大学

研究代表者

鶴巻 正子  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (40272091)

研究分担者 高浜 浩二  作新学院大学, 人間文化学部, 教授 (40616299)
丹治 敬之  岡山大学, 教育学域, 准教授 (90727009)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード書字支援
研究実績の概要

本研究は描線や書字の困難さを「眼球運動」「形態知覚・空間知覚」「目と手の協応」など「見る力」との関係から横断的にとらえ,発達障害に共通する因子として「見る力」に着目することで,LD傾向や不注意傾向の子どもに応じた書字支援のあり方を実証的に検討することを目的としている。眼球運動の視線追跡の観点から「見る力」に着目した実証的な研究計画を作成し,健常成人を対象とした予備的な調査を行った。また,発達障害やその疑いのある幼児や児童を対象とした文字やアルファベット,漢字の書字支援の開発に焦点をおいた実践的研究を継続して行い,一部の結果については論文作成やオンラインによる学会報告を行った。発達障害が疑われる幼児の小集団指導においては,読みや描線の基礎となる実践を行い,その結果分析を行っている。しかし,後述するすように新型コロナ感染症の拡大と継続にともない研究遂行に遅れが生じた。新型コロナ感染症の5類移行により,学生や大学院生の補助も得られるようになったので,今後は,幼児や児童生徒を対象としたスペリングに関する「見る力」の質問紙調査,描線・書字課題を用いた横断的調査,子供を対象とした実践的研究を遂行していく予定である。また,構成見本合わせ課題を用いたアルファベットのスペリング指導に対応した自作アプリをさらに発展させ,「見る力」が弱い傾向がある子供の特性を反映させた個別指導と学級集団内指導での活用を探る予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は参加者を対象に個別支援など実践的研究を行うことを中心的な活動としているが,新型コロナ感染症の拡大により参加者を対象とする実践的な研究を行うことができず研究の遂行に遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

調査研究や視線追跡の実験に関する準備の推進と実践的研究の再開にともない今後は計画に沿って進めていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 学習障害(LD)等の読み書き困難のある子どもとICT活用の研究展望―支援技術(Assistive Technology: AT)による学習保障と新たな学びの創造をめざして―2022

    • 著者名/発表者名
      丹治敬之
    • 雑誌名

      教育心理学年報

      巻: 61 ページ: 100-114

    • DOI

      10.5926/arepj.61.100

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ASD傾向のある児童に対するWeb会議システムを用いたSSTの効果について‐聞き手に伝わりやすい話し方の形成2022

    • 著者名/発表者名
      半田瞳・高浜浩二
    • 学会等名
      日本特殊教育学会大会第60回大会

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公開日: 2023-12-25  

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