研究課題/領域番号 |
20H01697
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
小方 直幸 香川大学, 教育学部, 教授 (20314776)
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研究分担者 |
立石 慎治 筑波大学, 教育推進部, 助教 (00598534)
谷村 英洋 帝京大学, 教育学部, 講師 (50614632)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 専門職大学 / 教員組織 / 教育課程 |
研究実績の概要 |
本研究は、2019年に大学として55年、高等教育機関として40年ぶりに誕生した専門職大学・短期大学を取り上げ、学生調査をコアとした学習行動・学習成果を分析し、政策過程やカリキュラム構造を含めた制度発足時の実態と併せて考察・検証し、将来世代が当該制度の研究を行う際の礎となり、将来の歴史的考察にも耐え得る基礎的な研究知見の構築を目指すものである。 初年度は、次年度以降の学生調査の実施に向けた準備段階として以下のことを行った。まず、設置認可済みの専門職大学、専門職短期大学の教職員組織と教育課程について、主として設置認可申請書類に基づいて考察した。教職員組織については研究者-実務家と専任-兼任の観点から、教育課程については卒業要件単位に占める講義と演習・実習の必修科目の状況、基礎科目、職業専門科目、展開科目、総合科目という科目区分別にみた、必修・選択・自由科目ならびに講義・演習・実験実習科目の配当状況について整理検討した。本研究の目的である、後世の研究者が使用できるよう、できるだけ元のデータに大きな加工を加えることなく、資料価値を保つよう工夫した。 また、研究成果を広く公開するため、研究会のWebを新規に開設し、実施済みの研究成果については公開を順次進めた。具体的には上記の教職員組織と教育課程に関する論考の掲載に加えて、その際に活用した設置認可申請書類を全てPDF化して保存した上で、こちらもWeb上で公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
設置認可済みの専門職大学、専門職短期大学の教職員組織と教育課程について、主として設置認可申請書類に基づいた考察を行ったとともに、研究成果を広く公表するためのWeb頁も開設できた。ただ、コロナ禍で専門職大学・短期大学への訪問調査等は十分行うことができていない。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は、学生調査の調査協力校を募って1年生を対象としたパネル調査に着手し、調査協力校に適宜調査結果をフィードバックしながら、調査協力校の教育改革にも資する形で研究を進めていく。また、専門職大学、専門職短期大学の設置認可が引き続き行われている状況であり、初年度に続いて、教職員組織と教育課程に関する基礎的な分析を進めていく。さらに、専門職大学・短期大学制度がどのようなプロセスでできあがったか、政策に関わる議事録等を整理し、広く公開していく。
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