研究課題/領域番号 |
20H01712
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
柳澤 亜希子 山口大学, 教育学部, 講師 (10435282)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ペアレント・メンター / 地域との連携・協働 / 研修プログラム / 持続的活動 / 発達障害 |
研究実績の概要 |
研究協力地域のうち、A地域においてはペアレント・メンター(以下、メンターと記す)を対象に、オンデマンド配信動画の視聴による研修(研修動画計6本制作・配信、特設ページで常時視聴可)と交流型のオンライン研修を1回実施した。B地域においては、オンデマンド配信動画の視聴による研修(研修動画計3本制作、期間を指定して順次配信)と交流型のオンライン研修を1回実施した。 A地域においては、研修動画視聴状況調査の結果から、配信動画について今後のメンター活動に役立つ、参考になるとの肯定的な評価が得られた。研修への参加意欲はあるもののインターネットを介しての動画視聴に苦手さを感じている、あるいは、ネットユーザーではないメンターに対して、別途、DVDに配信した動画を収録し配布することで研修機会を保障した。同様にオンラインでの交流型研修についても、参加の都合がつかなかったメンター向けに交流会のダイジェスト版動画を制作、配信するとともに、希望者にはDVDに録画して配布した。 B地域については、オンデマンド研修の事後アンケートの結果から3回とも高い満足度が示され、受講者から継続的に研修を受けたいとの肯定的な評価が得られた。 交流型のオンライン研修については、事後アンケートの結果、A地域、B地域ともに高い満足度が得られ、メンターが希望・期待する研修内容についても把握することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
A地域においては当初の予定通り、また、進捗が遅れていたB地域においても繰り越し申請を行い、予定通りオンデマンド研修とオンラインでの交流型研修を実施することができた。 新たに研究協力地域として追加した2地域については、メンター向けの研修の実施状況と課題を聞き取り、今後の取組の要望を踏まえて次年度に向けた企画を検討することができた。
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今後の研究の推進方策 |
令和2~3年度の研究ではオンラインでの交流型研修について、第一段階として同地域内のメンター同士の交流を行ってきたが、次年度からは第二段階として他地域のメンターとの交流を行うことを予定している。この事前準備として、例えばA地域の交流会にB地域のメンター事業担当者がオブザーバーで参加する、それぞれの地域が制作した配信用研修動画をシェアして活用する等、研究協力地域が相互に連携を図る機会を意図的に設けてきた。 研修の事後アンケートで示されたメンターのニーズや関心事を踏まえて、次年度のオンデマンド研修と交流型研修で取り上げる内容を企画することで、メンターの各種研修への参加意欲を維持する。
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