研究課題/領域番号 |
20H01724
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
米沢 崇 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20569222)
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研究分担者 |
渡邉 巧 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (00780511)
山崎 茜 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 講師 (00792277)
栗原 慎二 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80363000)
久保 研二 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (90594698)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 教師教育 / 教師教育者の専門性 / 学校の中の教師教育者 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、学校ベースの教師教育者(「学校の中の教師教育者」)として指導主事、教務主任、研究主任、指導教諭などを射程とし 、「学校の中の教師教育者」としての専門性を明らかにするとともに、その専門性を育成するための教師教育者育成プログラムのモデルを開発することである。 研究計画2年目の成果は以下の通りである。 COVID-19の影響により延期・見直しとなったニーズ調査を実施した。具体的には、指導主事・主任層教員(主に教務主任、研修・研究主任)を対象とした質問紙調査を行った。その結果、学校や教員に対して校内研修や日頃の職務等を通じて指導・助言を行い、現職教員の資質・能力向上を担っている教育委員会の指導主事及び学校の主任層教員の学校における教師教育者としての資質・能力に対する意識の特徴について明らかにした。これらの研究は、COVID-19の影響により2021年度だけでなく繰り越した2022年度にかけて実施した。 さらに、「学校の中の教師教育者」の専門性を高める包括的な教師教育者育成プログラムモデルの試行版と効果検証方法の試行版の基礎開発も行った。具体的には、幼稚園教諭(一部、保育士含む)の主任層を対象に教師教育者(ミドルリーダー)の育成を目指した往還型研修の実施し、教師教育者(ミドルリーダー)としての役割やファシリテーション力、ワーク・エンゲイジメントの向上に資する研修効果を明らかにした。これらの研究も、COVID-19の影響により2021年度だけでなく繰り越した2022年度にかけて実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多くの研究をCOVID-19の影響により2021年度だけでなく予算を繰り越した2022年度にかけて実施した。その結果、「学校の中の教師教育者」の専門性を高める包括的な教師教育者育成プログラムモデルと効果検証方法の試行版を提案する上での基礎的知見を得ることができた。 以上のことから、本研究の目的の達成に向けて「おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
ニーズ調査や教師教育者育成プログラムモデルの試行版と効果検証方法の試行版の基礎開発を通じて、(1)求められる専門性の内容、(2)プログラムに求められる内容、(3)「学校の中の教師教育者」の求められる支援内容などに関する知見が得られた。得られた知見を教師教育者育成プログラムモデルと効果検証方法の試行版の改善にフィードバックするととともに、包括的な教師教育者育成プログラムモデルと効果検証方法の開発を進めていく。
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