研究課題/領域番号 |
20H01769
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
吉永 尚紀 宮崎大学, 医学部, 准教授 (80633635)
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研究分担者 |
小堀 修 国際医療福祉大学, 大学院, 准教授 (40436598)
境 泉洋 宮崎大学, 教育学部, 教授 (90399220)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 社交不安症 / 認知療法 / 認知行動療法 / 遠隔支援 / オンライン |
研究実績の概要 |
まず、内容的妥当性が確認された認知行動療法の自己学習モジュールのコンテンツをもとに、社交不安向けの遠隔支援プログラム(WEBプログラム)を構築した。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、英国の研究者の協力が困難な状況になったため、プログラム構築に想定よりも時間を要した。 次に、パイロット試験の計画を策定し、研究者が所属する施設の倫理審査承認を得た。研究計画の概要については、UMIN臨床試験登録システム(UMIN-CTR)に登録することで、世界中に公開した(ID:UMIN000044810)。 2021年7月から、外来診療で対応可能なレベルにある社交不安症を対象に、次世代遠隔型認知療法プログラムの有用性・安全性。忍容性を検討するパイロット試験(前後比較デザイン)をスタートした。本試験は、6都県に所在する9つの医療施設で実施している。一連の遠隔プログラムを終了した被験者に対しては、「プログラムを受けたことでの生活上の変化」や「プログラムに継続的に取り組む上で手助けになったこと/困難だったこと」「プログラムの全般的な評価」などについて、電話調査(30分)を実施している。長期化する新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、国内での被験者のリクルートが想定よりも遅れているものの、目標症例数(12~16例)の6割程度には達した。現時点で1例が治療から脱落したが、おおむね良好な治療成績が得られている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、英国の研究者の協力が困難な状況になりプログラム構築が遅れ、また、国内での被験者のリクルートが想定よりも遅れた
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の大幅な変更はないが、パイロット試験ならびにランダム化比較試験では、治療担当者が所属している医療施設以外からの参加も可能にするなど、リクルート面での工夫を検討する
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