今年度は韓国での研究打合せ、文献調査・現地調査や、国内での文献調査、ならびに基礎的な資料の購入と分析を進めた。現地では韓国人研究協力者との打ち合わせを進めつつ、本研究の課題点を明らかにし、資料収集などでの協力も求めた。そして継続した研究協力の依頼を行った。現地調査では歴史文化地区の現地調査をひとつひとつすすめ、おおよその概要をつかんでいった。植民地遺構の原状の保存においてはその近代性もさることながら独立運動の地域性が重要視されており、これらを統合したかたちでの空間整備がなされている傾向があった。そのほか植民地期基礎資料の購入を進めることで経時的な全貌の把握ができる態勢を整えた。
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