研究課題/領域番号 |
20H02387
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
鈴木 和幸 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 特任教授 (00130071)
|
研究分担者 |
伊藤 誠 筑波大学, システム情報系, 教授 (00282343)
金 路 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (00436734)
津本 周作 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (10251555)
椿 広計 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉教授 (30155436)
長塚 豪己 中央大学, 理工学部, 教授 (30384738)
横川 慎二 電気通信大学, i-パワードエネルギー・システム研究センター, 教授 (40718532)
田中 健次 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (60197415)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 未然防止 / 信頼と安心 / 動機付け / COVID-19 / マスク / CO2センサー |
研究実績の概要 |
本研究は, 1)トラブル予測を効果的に為すためのICT・IoT方法論, 2)人が実際に未然防止アクションするための合理的な動機付け方法を学術的に明らかにする. この目的を達成するために、下記の3視点から検討を行った. 1.信頼・安心へのスキーム構築とシーソモデルによる動機付け方法の検討:未然防止を目的に信頼・安心へのスキームとして、文化と規範・目的設定・意思決定・行為の4ステップへの、目的設定七視点・シーソモデル七視点・未然防止予測七視点の検討を行い、これらと信頼・安心への繋がりを検討し、信頼と安心のスキーム案を横幹コンファレンスなどを通し発信した. 2.未然防止へのモバイルIoTモニタリングシステムの企画・構想:建築労災・農業用トラクタ事故撲滅に向け、始業前ミーティングにおけるKYTへのGS1QRコードを活用した一人ひとりとのコミュニケーション方法の検討をおこなうとともに、機器機械などに搭載されているカメラの動画をクラウドで集積、AIにて異常を判断し救急要請などを始めとする早期対応への可能性を企画・検討した.また、電気通信大学の附属図書館に設置されたフリーアドレススペースに設置されたセンサーネットワークとそのデータを活用したリスク評価の事例と,Ambient Intelligence(環境知能)を用いた場のリスク評価の方向性について検討を行なった. 3.新型コロナ感染拡大防止に向けての応用:COVID-19の感染拡大防止に向け、市民一人ひとりの行動変容を促すために、米国50州及びDC特別区のマスク義務化の効果を感染者数の推移に着目し、これを誰でもが直感的に理解・納得しうるように分析・提示方法を検討し学会発表などを通して発信を行った.また、三密を回避する手段としてCO2濃度測定を提唱し、ワクチン集団接種会場での社会実装を通じ、メディア等により積極的にアピールした.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者、分担者、協力者が互いにそれぞれの役割を分担し、サブチームに分かれ、対面ならびにWeb会議による定期的な集会を持ち検討を行うことをルーチン化できた.
|
今後の研究の推進方策 |
CO2をトレーサーガスとする空気質の評価や,安価かつ小型のCO2センサーなどの技術は既に数多く研究,報告がなされ実用化も進んでいる.これらの方法を目的設定七視点・シーソモデル七視点・未然防止予測七視点と統合し,リスク評価とリスクコミュニケーションの方法を確立することによって,職場や学修の場の信頼・安心を確保し,人々の協業による発想と創造を支える空間を形成することが,これからの新常態をより望ましい姿で具現するために,必要な活動と考えられる.これらの視点も加え研究を推進していく.
|