研究課題/領域番号 |
20H03998
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
森藤 香奈子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (70404209)
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研究分担者 |
佐々木 規子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (90315268)
渡邉 淳 金沢大学, 附属病院, 特任教授 (10307952)
宮原 春美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 客員研究員 (00209933)
高尾 真未 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (90882465)
本多 直子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (50746617)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 遺伝教育 / 参加型プログラム / 教科横断的学習 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、学校教諭と協働し初等・中等教育における教科等横断的学習の教材として、遺伝学を用いた生命の尊厳の学習導入に向けて、①ネットワーク作りの推進、②実践校との協働によるプログラム開発と実施、③実践校へのフォローアップ、学習効果の評価方法の検討である。2021年度は、新規2校を追加し、3校での実践を行った。 実践校のニーズに合わせたプログラム開発では、継続校1校では生物、新規高では家庭科および総合的特別授業という授業形態に合わせ、学習目標やプログラムの内容の調整を行った。昨年度に引き続き、コロナ禍での実践であったため、全て研究者はWeb講義、実践校は担当教諭のコーディネートによる教室内での対面授業となった。昨年度の振り返りを生かし、知識の提供内容を精選、担当教諭主体によるディスカッションの時間を確保すること、可能な範囲で教室内の音声を収集できる環境を整えた。2021年度も講義前の打ち合わせと、終了後に実践校からのプログラムに関するフィードバックを依頼、汎用化に向けた課題についてディスカッションを行った。 プログラム評価について、生命の尊厳に関する意識を評価する尺度は、当該年代にマッチするものが見つからず、新たに「遺伝に関する認識評価尺度」の作成を試みた。1997~2021年に日本国内で医療専門職を中心に実施された遺伝教育に関する報告(原著論文8件、実践報告14件、会議録29件)より、遺伝教育の学習目標・目的を抽出し、内容の分析を行って作成した。2021年度に実践した高校1年生計720名を対象に、「遺伝に関する認識測定尺度(試作版)」の信頼性と妥当性を検証するため、授業実施前に調査協力を依頼した。現在、回収した調査用紙のデータ入力が終了しており、分析のために整理中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍で、県外移動ができないため、実践校に出向いての実践、情報収集ができず、限定的な情報となっているが、代替の手段を使って、安全かつ可能な範囲での計画を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
感染状況を注視しながら、可能な範囲で、実践校に出向いたプログラム実施を検討する。合わせてWeb講義でも授業評価が可能な方法を検討し、プログラムを修正していく
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