研究課題/領域番号 |
20H04011
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
柏木 聖代 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (80328088)
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研究分担者 |
森岡 典子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (70805746)
大河原 知嘉子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (80632091)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 介護保険 / 訪問看護 / 要介護 / 訪問看護事業所 / 有効性 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、全国のレセプト等の情報が含まれる「介護保険総合データベース」、2021年度から第三者提供が予定されている介護DBとNDBの連結データベースを用いて、これまで明らかにされていなかった高齢者が要介護状態になってから死亡までを支える長期的な医療・介護サービス提供の全国規模での実態ならびにその有効性を評価することである。1年目である2020年度は、申請手続き中であった厚生労働省が管理する2009年から2018年までの全国の要介護認定情報・介護レセプトが格納された「介護保険総合データベース」を厚生労働省に申請し、有識者会議での審議を経て2020年10月に厚生労働大臣より承諾通知書を得た。利用契約手続きを終え、抽出データの提供を待っている状況である。当該研究に係る文献検討は進めており、データを入手次第、解析を進めていく。 さらに、高齢化が急速に進む日本において、さらなる需給増が予測されている訪問看護サービスの提供事業所である訪問看護ステーションの存続について検討するため、全国の介護保険施設・サービス事業所の情報が収載されている「介護サービス情報公表システム」の2014年~2018年の各調査年の訪問看護事業所の施設情報を入手し、各年の事業所の情報を事業者IDで連結したパネルデータベース(N=7,354)を作成し、これまで日本では追跡が困難であった閉鎖した訪問看護事業所を特定し、開設年ごとに層別化し、閉鎖した訪問看護事業所の特徴を多変量解析にて明らかにした。本成果は国際誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
厚生労働省に「介護保険総合データベース」の利用申請を行い、有識者会議を経て、2020年10月に厚生労働大臣より承諾通知書を得た。しかし、提供するためのデータ抽出加工作業に時間を要しているとの連絡があり、データ提供が遅れている。そのため当該データベースを用いた分析については、未だ開始できていない。
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今後の研究の推進方策 |
申請した「介護保険総合データベース」のデータ提供が行われ次第、データベースの整備・構築を行い、①高齢者が要介護認定されてから死亡に至るまでの期間における介護保険サービス利用ならびに療養場所の移動の実態を全国規模で明らかにすること、②医療的ケアを必要とする要介護高齢者のサービス利用パターンやこれらのサービス利用が在宅期間にどう影響しているのか明らかにする。また、2021年度は「レセプト情報・特定健診等データベース」と介護DBを連結したデータベースの厚生労働省への利用申請を進めていく。
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