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2022 年度 実績報告書

虚弱高齢者のSuccessful Agingを支える地域課題分析指標と手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20H04020
配分区分補助金
研究機関大阪公立大学

研究代表者

河野 あゆみ  大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00313255)

研究分担者 金子 勝規  大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10708085)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード虚弱高齢者 / 地域課題 / サクセスフルエイジング
研究実績の概要

本研究は,地域虚弱高齢者のSuccessful Agingを支える地域課題を分析することを目的としている.2022年度は2021年度に新規認定された65歳以上の要支援高齢者1657名(男性=580名,女性=1077名,新規認定時の平均年齢=79歳,標準偏差=7)について,統計的分析により,7年間の長期的変化を記述し,Succssful Agingに至る要素を明らかにすることとした.要支援に新規認定された時点から7年間において,1657名(100%)の対象者のうち,777名(46.9%)が死亡していた.新規認定から最初の1年間に157名(9.5%)の者が死亡していたが,2年目以降の死亡率は約5~7%程度の死亡率で推移していた(2年目=6.3%,3年目=7.0%.4年目=4.7%,5年目=5.9%,6年目=6.7%,7年目=4.4%).また,新規認定直後は男女とも利用している医療費や入院率が高かったことから,要介護認定のきっかけとなる疾患や障害により,新規認定初年度は医療費を使いやすく,死亡しやすいと考えられた.7年間の観察期間において,女性に比べ男性の方が早く死亡し,男性の方が新規認定直後ならびに全期間において医療費が高い傾向が示された.一方,介護費については男女とも新規認定直後に上昇し,その後は同程度で経過し,新規認定から5年を経過した時点から女性が利用する介護費の方が男性に比べて,高くなる傾向が示された.以上より,男性高齢者は要支援認定後の死亡率が高く,女性高齢者は要支援認定後に,介護サービスを必要としながら長期間生存することを確認できた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データ収集は予定通り,終了した.

今後の研究の推進方策

引き続き,これまでの解析結果の解釈を深め,多方面からデータ解析を進める.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢者の社会的孤立を予防する住民見守り活動:ウイズコロナ時代の提案2022

    • 著者名/発表者名
      河野あゆみ,池田直隆
    • 雑誌名

      Geriatric Medicine (老年医学)

      巻: 60 ページ: 719-722

  • [学会発表] 要支援高齢者の認定時における介護予防サービスの利用とフレイル予防の効果2022

    • 著者名/発表者名
      河野あゆみ
    • 学会等名
      第26回日本看護管理学会学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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