研究課題/領域番号 |
20H04030
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
楢崎 兼司 福岡工業大学, 教養力育成センター, 教授 (70549477)
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研究分担者 |
岸本 裕歩 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (00596827)
野藤 悠 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10626047)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 介護予防 / 高齢者看護学 / 運動・身体活動疫学 |
研究実績の概要 |
当該年度は,当初立案した研究計画に沿ってベースライン調査を的確に実施するための予備検証と調査準備を実施した. 予備検証に関しては,令和元年度までの科研費課題(課題番号:17K09146)により構築した「篠栗元気もん研究(第一次)」の8年間の追跡調査データセットを用いて,厚生労働省の「基本チェックリスト(KCL)」で簡易的に評価される複合的な要介護リスク状態と要介護認定との関連を調査した.その結果,KCL合計点は性,年齢,同居人の有無,教育年数,経済状況,飲酒・喫煙習慣,既往歴と独立して要介護認定と有意に関連していることが分かった.この検証結果に関しては,令和3年3月に開催された第22回日本健康支援学会年次学術大会(第8回日本介護予防・健康づくり学会大会との合同開催)にて口頭発表を行い,大会優秀賞を受賞した.また,この検証結果等に基づき,ベースライン調査における調査項目を確定した. 調査準備に関しては,新型コロナウイルス感染症による影響により当該年度予算の繰越承認を受けた上で,令和3年9月末までに篠栗町との協力のもと,対象者抽出,質問票や各種資料の作成・印刷,測定手順の構築および必要機材や備品等の整備,調査会実施体制の構築および測定標準化のための各種研修,行政区毎の調査会の日程調整および会場予約など,ベースライン調査を行なうために必要な準備を実施し,質問票を含む調査会関連書類一式を対象者に郵送する直前までの調査準備を完了した. 上記の通り,当該年度に予定していた研究内容に関しては,繰越承認時に設定した完了時期(令和3年9月末)までに概ね予定通り完了することができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前述の【研究実績の概要】にも記載した通り,当該年度に予定していた研究内容に関しては,繰越承認時に設定した完了時期(令和3年9月末)までに概ね予定通り完了することができたため,区分については「(2)おおむね順調に進展している。」を選択した.
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今後の研究の推進方策 |
前述の【研究実績の概要】にも記載した通り,当該年度に予定していた研究内容(予備検証および調査準備)に関しては,繰越承認時に設定した完了時期(令和3年9月末)までに概ね予定通り完了することができた.しかし,同時期に新型コロナウイルス感染症の感染再拡大(第5波)による4度目の緊急事態宣言が発令されていた影響もあり,令和3年10月から令和4年3月の間で実施を予定していた各行政区におけるベースライン調査(対面測定を含む調査会)に関しては,篠栗町との協議の結果,令和3年度内の全ての中止を令和3年9月の時点で決定した. この決定を受け調査会に関しては,新型コロナウイルス感染症の今後の感染状況や社会情勢を鑑みつつ,令和4年度前期からの開催に向けた再調整および追加準備を篠栗町と協働して実施する予定である.また,この状況において本研究課題推進のため令和3年度内に実施可能な追加の研究・調査(例:調査会対象者以外の町在住高齢者を対象とする質問票調査)に関しても検討を進め,篠栗町と協議を行った上で実施を模索する予定である.
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