研究課題/領域番号 |
20H04045
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
中村 隆 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 義肢装具技術研究部, 義肢装具士長 (40415360)
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研究分担者 |
内藤 尚 金沢大学, フロンティア工学系, 准教授 (40392203)
三ツ本 敦子 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 義肢装具技術研究部, 義肢装具士 (50723780)
大西 謙吾 東京電機大学, 理工学部, 教授 (70336254)
若山 俊隆 埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (90438862)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 義肢 / 福祉用具 |
研究実績の概要 |
本研究は切断肢と義肢のインターフェースであるソケットの設計と適合評価に関する研究である。切断肢の物理特性(形状、体積、粘弾性、筋・脂肪の構成等)と生体信号(筋電、体温、発汗等)をソケット設計のための基本要素と捉え、各要素変化量から、マルチモーダルインターフェースとしてのソケットの機能を明らかにし、義肢の動作効率等を指標として、『義肢の操作のしやすさ』と『装着時の快適性』の最適化を目指す。 研究手法としては、断端とソケットの新たな3D画像撮影法による形状特性、MRI又は超音波画像による解剖学的評価、筋電位や血流量、ソケット装着時の温湿度、皮膚水分率等を主な指標とし、各要素の計測手法の確立と信頼性の検証を行い、ソケット内外界間の伝達関数を明らかにすることによって、新たなソケットデザインの提案と客観的な義肢の適合評価を行うことを最終目的とする。 今年度は断端形状と実際に適合したソケット形状の比較を行うために開発計画を行った。コロナ禍による物品調達の遅れにより、ソケットの内面形状計測3次元スキャナーの開発に時間を要したが、最終的に目的とするスキャナーの完成に至った。これにより、具体的な形状比較のツールが整備されたため、計測条件の検討、被検者募集、計測への準備が整った。 他の課題についてはおおむね順調に進んでおり、断端の軟部組織の組成変化および粘弾性の測定については、結果をまとめ、論文化を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による物品調達の遅れにより、ソケットの内面形状計測3次元スキャナーの開発に時間を要したが、最終的に目的とするスキャナーの完成に至った。
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今後の研究の推進方策 |
研究小課題として以下を設定する・ 1)切断端の軟部組織構造解析 2)切断肢の筋力評価 3)切断肢の義肢操作能力評価 4)ソケット形状の数値化 各項目のデータ収集を進め、それらの相関の把握に着手する。
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