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2020 年度 実績報告書

離散的な空間における整合的な計算幾何学の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20H04143
配分区分補助金
研究機関関西学院大学

研究代表者

徳山 豪  関西学院大学, 工学部, 教授 (40312631)

研究分担者 全 眞嬉  東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (80431550)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード計算幾何学 / 離散幾何学 / アルゴリズム / 理論計算機科学
研究実績の概要

離散空間における計算幾何学の構築に関する理論研究を行い、また、一部の成果は計算機実験のために実装し、性能評価を行った。 COVID19のため、予定していた国際ワークショップの開催や研究分担者、協力者との打ち合わせのための出張は行えず、オンラインによる打ち合わせに変更し、研究計画を1年間延長するとともに、学生による計算機実験等の研究を代わりに行った。
研究の成果としては、ドイツ、アメリカの研究協力者との共同研究を行い、高次元における整合的なデジタル線分族の性能の限界について、基盤理論であるディスクレパンシー理論を改良し、新しい発見を行い、理論的な証明を与えた。これは格式あるEuropean Symposium on Algorithms(ESA2020)での発表(オンライン)を行い、その後、当該分野では最も格式の高い国際論文誌であるDiscrete and Computational Geometryへの掲載が決定している。
また、本研究計画において利用、さらに開発した基礎理論であるディスクレパンシー理論について、国際会議COCOON2021(2021年10月、台南開催、ハイブリッド形式)でDiscrepancy Theory in Combinatorics, Geometry and Computationという題目で招待講演(オンライン、4件の基調講演の一つ)を行った。
更に本研究の成果を含める啓蒙活動として、研究代表者が外部アドバイザを務める、2つの学術変革領域研究プロジェクト(社会変革の源泉となる革新的アルゴリズム基盤の創出と体系化、組合せ遷移アルゴリズムの共通基盤化)との交流を行い、技術的な協力を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国際ワークショップの開催や海外出張を伴う研究打ち合わせはCOVID19のためできなかったが、理論的な成果は格式ある国際会議、国際専門誌に採録され、また国際会議での招待講演を行うなど、成果は順調に出ている。

今後の研究の推進方策

理論研究の遂行を行うとともに、啓蒙のための講演や専門書の執筆なども行う予定である。国際共同研究については当面オンラインで実施する。海外出張が障害なく行えるようになればワークショップの開催の企画も実現したいが、これについては今のところ未定である。 また、大学院学生の研究参加のため、データの整備や計算機実験を行わせ、その謝金の一部は本研究の資金から拠出する。 また、大規模計算のためのHPC計算機を研究費から購入する。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2022 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] シドニー大学(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      シドニー大学
  • [国際共同研究] ベルリン自由大学/マックスプランク研究所(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ベルリン自由大学/マックスプランク研究所
  • [国際共同研究] タフツ大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      タフツ大学
  • [国際共同研究] POSTECH(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      POSTECH
  • [国際共同研究] 清華大学(台湾)(その他の国・地域)

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      清華大学(台湾)
  • [国際共同研究]

    • 他の国数
      5
  • [雑誌論文] Distance Bounds for High Dimensional Consistent Digital Rays and 2-D Partially-Consistent Digital Rays2022

    • 著者名/発表者名
      Chiu Man-Kwun、Korman Matias、Suderland Martin、Tokuyama Takeshi
    • 雑誌名

      Discrete & Computational Geometry

      巻: 68 ページ: 902~944

    • DOI

      10.1007/s00454-021-00349-6

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Discrepancy Theory in Combinatorics, Geometry and Computation2021

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Tokuyama
    • 学会等名
      COCOON2021
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Distance Bounds for High Dimensional Consistent Digital Rays and 2-D Partially-Consistent Digital Rays2020

    • 著者名/発表者名
      Chiu Man-Kwun、Korman Matias、Suderland Martin、Tokuyama Takeshi
    • 学会等名
      ESA2020
    • 国際学会
  • [図書] Beyond Planar Graphs2020

    • 著者名/発表者名
      Seokhee Hong, Takeshi Tokuyama
    • 総ページ数
      265
    • 出版者
      Springer Verlag
    • ISBN
      978-981-15-6532-8

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公開日: 2022-12-28  

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