研究課題/領域番号 |
21H00489
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
加島 勝 大正大学, 文学部, 特任教授 (80214295)
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研究分担者 |
大塚 恵俊 大正大学, 仏教学部, 非常勤講師 (20774582)
泉 武夫 東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (40168274)
大島 幸代 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60585694)
長岡 龍作 東北大学, 文学研究科, 教授 (70189108)
岡林 孝作 奈良県立橿原考古学研究所, その他部局等, 副所長 (80250380)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 汎アジア / 宗教器物 / 仏教 / 仏塔 / 舎利容器 / 舎利信仰 / 真身舎利 / 法身舎利 |
研究実績の概要 |
宗教において「器」は、それ自体は聖性を備えないものの、内容物との関係において様々な意味を発揮する巧妙な道具という役割を持つ。本研究は、人間の聖なるものとの関係をどのように構築したのかを「器」に着目することによって明らかにすることを目的としている。そのために本年度は以下のような調査研究を実施した。 1.事前協議―2022年9月に研究代表者(加島)、研究分担者(泉武夫、長岡龍作、岡林孝作、大島幸代、大塚恵俊)が本年度のインド(2021年度繰り越し分調査)及び東南アジア(本年度分調査)での現地調査に関して協議を行なう。2.現地調査―研究代表者の統括のもと、研究分担者による現地調査をインド(2022年12月)と東南アジア(2023年3月)に実施した。本延文の東南アジアにおけ現地調査ではマレーシア・ケダ―州のブジャンバレー仏教遺跡とその出土品を収蔵しているマレーシア国立博物館及びシンガポール国立博物館を現地調査し、舎利容器をはじめとする出土器物の納置場所と納置方法を調査し、その性格と用途の解明に努めた。3.関連遺品調査―上記2の現地調査の関連遺品調査として東京国立博物館をはじめとする日本国内の所蔵先において東南アジア発見の宗教器物の調査を行なった。4.収集データの整理と解析―2の現地調査、3の関連遺品調査による収集データを整理・解析し、器物の形・素材・図様からその原型を跡づけ、原型である容器の用途や意味を明らかにすることを試みた。5.検討会の開催―4の収集データの整理・解析終了後、研究代表者及び研究分担者による検討会を開催し、研究成果について協働で解析し、問題点を整理して次年度の研究に備えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は初年度の現地調査(インド)がコロナ禍により実施することができなかったが、第2年度に当たる本年度において、初年度の分のインドと2年度分の東南アジアを実施することにより、おおむね研究当初の計画通り順調に進捗している。 今後も不測の事態により当初計画通り研究が進まないことがあるかもしれないが、そのような場合には当初の研究計画を柔軟に組み替えるなどの処置により、調査研究が滞ることなく実施できるようにする所存である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の第3年度となる令和5年度には以下の調査研究を実施する。 1.現地調査:年度半ばにカンボジアにおいてアンコールワットをはじめとする仏教寺院址等の遺跡調査と日本国内における関連遺品調査を実施する。 2.収集データの整理・解析:1の現地調査で得られたデータを整理し、コンピュータ上に蓄積した調査データについて、研究代表者と研究分担者が協働して解析を行なう。 3.研究会:2の収集データの整理・解析終了後、年度末に中国側海外研究協力者冉万里氏(西北大学文化遺産学院教授)を招へいし、研究代表者及び研究分担者の参加による研究会を行なう。令和5年度の調査で得られた結果を協働で分析し、意見交換を行ない、問題点を整理して令和6年度(最終年度)の調査研究に備える。
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