研究課題/領域番号 |
21H00509
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
長谷部 剛 関西大学, 文学部, 教授 (50308152)
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研究分担者 |
遠藤 徹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10313280)
山寺 三知 國學院大學北海道短期大学部, その他部局等, 教授 (70352507)
山寺 美紀子 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (90601097)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 敦煌琵琶譜 / 敦煌曲子詞 / 林謙三 |
研究実績の概要 |
本研究は、[1] 林謙三旧蔵の東アジア音楽研究資料の整理・研究、[2] 敦煌琵琶譜研究史の記述、[3] 『雲謡集』など敦煌歌辞(敦煌曲子詞)の解読研究、[4] 唐教坊曲・敦煌琵琶曲と日本雅楽の楽曲・楽律・楽調の関係性に関する研究、の4項目の活動計画からなる。初年度(2021年度)からこの4項目すべてについて研究を推進する予定であったが、COVID-19の世界的な感染拡大が終息しないため、特に[1] については、山寺三知・山寺美紀子の関西方面への出張がかなわず、研究を進めることができなかった。[2]についても、長谷部と山寺美紀子がオンラインで情報交換はできたものの、両者が対面で林謙三資料を調査し共同で研究を進めることができなかった。[3]については、長谷部が単独で『雲謡集』の解読・訳注を続けた。また『雲謡集』のテキストの問題について、国際シンポジウム(オンライン・対面のハイブリッド式、2021年11月、関西大学東西学術研究所「内藤湖南と石濱純太郎 近代東洋学の射程」)において、「羅振玉『敦煌零拾』所載『雲謡集』について」として研究発表を行った。[4]については、遠藤徹が自己の日本雅楽史研究を深化させつつ、そこで得られた知見を、研究グループ全体に提供した。また、長谷部が単独で[3]と連動させて、文献上の探求を続けた。海外研究協力者との連携であるが、これはCOVID-19の世界的な感染拡大が終息しないため、直接の往来ができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上欄「研究実績の概要」で明記したとおり、COVID-19の世界的な感染拡大が終息しておらず、山寺三知・山寺美紀子の関西方面への出張がかなわなかった。また、関西大学の大学院生を動員して林謙三旧蔵東アジア音楽研究資料のデジタル・アーカイブズ化に着手する予定であったが、COVID-19感染拡大のため学生が自宅でオンライン講義・研究指導をうけることになったので、大学院生アルバイトの委嘱ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度の研究経費は2022年度に繰り越すことによって、2022年度に林謙三旧蔵東アジア音楽研究資料のデジタル・アーカイブズ化の本格的に始動することとした。
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