研究課題/領域番号 |
21H00510
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
若林 麻希子 青山学院大学, 文学部, 教授 (50323738)
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研究分担者 |
佐久間 みかよ 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (00327181)
上原 正博 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10307126)
貞廣 真紀 明治学院大学, 文学部, 教授 (80614974)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | フロンティア / アメリカン・ルネサンス / トランス・ナショナル / 地方主義 / アメリカ文学史 / ナサニエル・ホーソーン / サミュエル・シューワル / ハリエット・ビーチャー・ストウ |
研究実績の概要 |
全体としては4月以降、月1回のペースで定期ミーティングを開催し、研究活動報告、情報・意見交換を行った。本年度は4月15日、5月13日、6月10日、7月8日、8月12日、9月8日、10月20日、11月11日、12月9日、1月13日、2月17日、3月10日の計12回の実施となった。また「逆走文学の系譜」研究会を組織し、研究組織メンバーによる研究発表(7月29日、9月25日、12月9日)に加え、外部講師として石原剛先生(東京大学)と井上博之先生(東京大学)をお招きし、講演を行って頂いた(3月13日、3月20日)。 佐久間は、17世紀から18世紀にかけてピューリタン植民地における境界の意識について研究を行い、研究会でシェパードからエドワーズに至る辺境地域のキリスト教宣教に関する発表を行った。資料調査として、ワシントンD.C.の議会図書館で現地資料収集した。 貞廣は、世紀転換期から1950年代にかけてのメルヴィル、ホイットマン、ソローの受容を分析し、口頭発表を行った。また、プラハで開催された学会にセッションチェア兼討議者として参加したほか、カレル大学図書館でアメリカ文学の受容についての調査を行った。 上原は、ナサニエル・ホーソーンの作品のロマンス性をローカリティ(地方性・土着性)のなかで読み直すという作業に従事し、その特徴について、口頭発表のほか、論文発表を行った。 若林は、日本アメリカ文学会全国大会のシンポジアでハリエット・ビーチャー・ストウのニューイングランド三部作を裏打ちする歴史意識の問題について発表を行い、南北戦争以前に起源をもつ新しいリアリズム文学の系譜を提案した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ感染症の影響で海外での学会発表や資料調査の予定が立て難い状況が続いたが、春休み期間を利用して、佐久間と貞廣が、海外での研究活動を再開することが出来た。状況の改善を受けて、来年度は、国際学会での発表を計画している。以上のことから、本研究課題は、おおむね順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
資料調査はこれまで通り継続して実施するが、同時に国際学会でのパネルを企画するなど、研究成果を広く公表する機会を獲得できるよう活動を推し進める。
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