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2022 年度 実績報告書

コロナ禍後の農業・農村の動態変化に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 21H00634
配分区分補助金
研究機関東京農工大学

研究代表者

新井 祥穂  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40345062)

研究分担者 山崎 亮一  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 名誉教授 (10305906)
永田 淳嗣  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30218002)
宮内 久光  琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (90284942)
関根 良平  東北大学, 環境科学研究科, 助教 (90333781)
氷見 理  新潟大学, 自然科学系, 助教 (50845568)
曲木 若葉  農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (80794221)
Seleky Rosalia・Natalia  島根大学, 学術研究院農生命科学系, 助教 (10966667)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード農業構造 / 農業雇用 / 地域労働市場 / 内モンゴル
研究実績の概要

令和4年度は,コロナウィルス感染に対する警戒感が強い中ではあったが,国内については,①北海道札幌市近郊,②新潟県佐渡市・③同県刈羽村において調査を行うことができたほか,④沖縄県与那国島,⑤青森県五所川原市で前年度までに行った調査の報告を行うことができた.①は農業生産者の都市派遣労働力利用に関する調査で,①派遣労働者には不安定就業下におかれた青壮年のほか,コロナ禍で一時休業にある飲食業界からの参入が目立った.②③は農業生産の担い手たる個別農家が枯渇し,少数の個別農家(②)や組織(③)がそれを代位する姿を捉えた.
海外研究については,中国(内モンゴル)の集落を選定し,現地調査(集落悉皆調査)を実施した.日本からの移動はできなかったが,現地で調査協力者をたて,調査票を共有して情報を集めるとともに,可能なインフォーマントからはオンラインでの聞き取りを行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

・国内研究に関しては,新潟,長野,沖縄の,従来から調査協力関係を築いてきた地域において,聞き取り調査を実施することができた.また新規の調査地域・事象として,北海道において,都市派遣労働者に関する調査を実施することができた.
・海外研究については,中国(内モンゴル)での現地調査を実施した.新型コロナウィルス感染拡大防止に関連した国境措置の厳格化のため,日本人研究者の入国はできなかったが,現地の大学教員および調査協力者を組織し,農家調査を実施することができた.

今後の研究の推進方策

国内については,公刊された統計の個票利用にむけ,準備を進める.個票利用は近年,利用が促進されているが,この手法により,コロナの影響を含めて現地調査ができない地点の情報を補完するとともに,過去の状態を復原しそこからの推移を追跡できれば,時系列研究の可能性が大きく広がる.
海外の研究については,コロナ対策が進み現地への移動が再開できる事態となることを想定して,海外の研究機関との連携を密にとる.

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [国際共同研究] University of Gajah Mada(インドネシア)

    • 国名
      インドネシア
    • 外国機関名
      University of Gajah Mada
  • [国際共同研究] 内モンゴル財経大学(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      内モンゴル財経大学
  • [国際共同研究] MARDI(マレーシア)

    • 国名
      マレーシア
    • 外国機関名
      MARDI
  • [雑誌論文] 農業労働市場に参入する都市労働力の存在形態に関する一考察2023

    • 著者名/発表者名
      新井 祥穂、観山 恵理子、永田 淳嗣
    • 雑誌名

      農業市場研究

      巻: 31 ページ: 1~11

    • DOI

      10.18921/amsj.31.4_1

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 農業経済学と経済地理学の対話2022

    • 著者名/発表者名
      新井 祥穂、山崎 亮一、山本 昌弘、中澤 高志
    • 雑誌名

      経済地理学年報

      巻: 68 ページ: 216~227

    • DOI

      10.20592/jaeg.68.3_216

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 地域労働市場論のビジョン2022

    • 著者名/発表者名
      氷見理
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会
  • [学会発表] 司会による解題2022

    • 著者名/発表者名
      新井祥穂
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会
  • [学会発表] 農村工業化と地域労働市場の展開:先発農村工業化地域と後発農村工業化地域2022

    • 著者名/発表者名
      曲木若葉
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会
  • [学会発表] 労働問題と農業問題:その交流,断絶,そして現在地2022

    • 著者名/発表者名
      山崎亮一
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会
  • [図書] 越境する農業構造論2023

    • 著者名/発表者名
      山崎 亮一
    • 総ページ数
      340
    • 出版者
      筑波書房
    • ISBN
      9784811906263
  • [図書] 本源的蓄積と共同体2022

    • 著者名/発表者名
      山崎亮一
    • 総ページ数
      388
    • 出版者
      筑波書房
    • ISBN
      9784811906195

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公開日: 2024-12-25  

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