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2022 年度 実績報告書

ソーシャルデザインの人類学的研究:生活・地域・人をどう生み出すか

研究課題

研究課題/領域番号 21H00641
配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

木村 周平  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10512246)

研究分担者 小西 公大  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30609996)
伊藤 泰信  北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (40369864)
内藤 直樹  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (70467421)
門田 岳久  立教大学, 観光学部, 准教授 (90633529)
早川 公  大阪国際大学, 経営経済学部, 准教授 (90804253)
辻本 侑生  弘前大学, 地域創生本部, 助教 (80958950)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード文化人類学 / ソーシャルデザイン / 地域 / 生活
研究実績の概要

現在、デザインを通して社会をよりよいものにしようという「善い」・「ヒューマンスケールの」・「コンテクストに応じた」営為が、様々な領域で行われている。そうした営為は「ソーシャルデザイン」と総称できるが、それらに対し、我々はどう向き合い、関わればよいのか。本研究はSDの実践について、生活・地域・教育の領域において、それを推し進める「準専門家」の実践に着目して研究することで、SDに対して文化人類学からどのような関わり方が可能なのかについての知見を提示する。それによって、現代的な、様々な力と人々の関係が錯綜する状況をふまえて、「生を規定する政治や経済の大きな力を批判し、よりよい社会のあり方を模索する」という文化人類学が従来目指してきた方向性を受け継ぎつつ練り直し、人類学や近接学問領域の蓄積、さらに公共的な実践に対して貢献することが、本研究の目的である。
2022年度は研究代表者が在外研究であったため、定期的にオンラインで研究会を行いながら、それぞれが研究を進めた。研究会では1度ゲストスピーカーにも発表いただいた。新型コロナウイルス感染症の流行は続いていたが、社会の側の変化で、徐々に現地での調査や活動が可能になったため、メンバーはそれぞれの対象地に赴き、調査や活動を進めた。併せて、これまでの研究の進捗について広く共有し、意見交換を行うために翌年の日本文化人類学会で分科会を行うことを企画し、準備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

感染症の流行の影響で共同での現地調査が行えていない部分もあるが、オンラインでの研究会を通じてメンバー間でのコミュニケーションは活発に行われ、それぞれの研究や活動についての考察が深められている。

今後の研究の推進方策

感染症については社会的な許容度が上がり、現地での調査が可能になってきたため、今年度はそれぞれの調査・活動を積極的に進めるとともに、オンラインでの研究会に加えて対面での研究会および共同での現地訪問を行い、議論を発展させ、研究成果につなげていきた
い。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 共有、旅人、新しい人間 ──東日本大震災後の災害人類学の展開2023

    • 著者名/発表者名
      木村周平
    • 雑誌名

      文化人類学

      巻: 87巻4号 ページ: -

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 渋沢敬三と銀行調査部―「二足の草鞋」が拓く社会的実践の可能性―2023

    • 著者名/発表者名
      辻本侑生
    • 雑誌名

      歴史と民俗

      巻: 39 ページ: 217-235

  • [雑誌論文] 「農業集落」の多様性と複雑性―集落を捉える空間的視座の系譜と可能性―2023

    • 著者名/発表者名
      辻本侑生
    • 雑誌名

      農村計画学会誌

      巻: 41巻4号 ページ: 175-179

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 〈統治されない技法〉の教育の実装に向けて2022

    • 著者名/発表者名
      早川公
    • 雑誌名

      関係性の教育学

      巻: 21巻1号 ページ: 145 - 162

    • DOI

      10.51077/epajournal.21.1_145

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cultivating cultural awareness among medical educators by integrating cultural anthropology in faculty development: an action research study2022

    • 著者名/発表者名
      Oikawa Sayaka、Iida Junko、Ito Yasunobu、Nishigori Hiroshi
    • 雑誌名

      BMC Medical Education

      巻: 22 ページ: online

    • DOI

      10.1186/s12909-022-03260-7

  • [学会発表] 探究の場としての上池袋・木賃アパートの歴史的背景2023

    • 著者名/発表者名
      辻本侑生, 倉田慧一
    • 学会等名
      現代民俗学会第67回研究会
  • [学会発表] 溶解する臨床:文化人類学とフィールド教育の可能性2023

    • 著者名/発表者名
      小西公大
    • 学会等名
      ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業 キックオフシンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] Global Connections through Playfulness2022

    • 著者名/発表者名
      Chika Watanabe, Shuhei Kimura
    • 学会等名
      Northern European Emergency and Disaster Studies Conference 2022
    • 国際学会
  • [学会発表] 音楽の<継承>へのまなざし:文化人類学と音楽教育学の対話2022

    • 著者名/発表者名
      小西公大
    • 学会等名
      日本音楽教育学会 第53回大会
  • [図書] ディープ・アクティブラーニングのはじめ方2023

    • 著者名/発表者名
      山川修、早川公
    • 総ページ数
      150
    • 出版者
      春風社
    • ISBN
      4861108543
  • [図書] コロナとアカデミア2022

    • 著者名/発表者名
      茂木謙之介・大嶋えり子・小泉勇人 編著
    • 総ページ数
      181
    • 出版者
      雷音学術出版社
    • ISBN
      9784991226403
  • [図書] コロナ禍を生きる大学生2022

    • 著者名/発表者名
      北野真帆、内藤直樹
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      昭和堂
    • ISBN
      4812221250

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公開日: 2023-12-25  

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