研究課題/領域番号 |
21H00651
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都精華大学 |
研究代表者 |
清水 貴夫 京都精華大学, 国際文化学部, 准教授 (10636517)
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研究分担者 |
和崎 春日 中部大学, 国際関係学部, 客員教授 (40230940)
Sacko Oussouby 京都精華大学, 人文学部, 教授 (70340510)
伊東 未来 西南学院大学, 国際文化学部, 准教授 (70728170)
中尾 世治 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教 (80800820)
阿毛 香絵 京都精華大学, 人文学部, 講師 (90876351)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ライシテ / 西アフリカ / イスラーム / 文化人類学 |
研究実績の概要 |
2021年度は、本研究プロジェクト1年目に当たり、主に現地調査、文献調査、構成メンバーの研究のすり合わせなど、インプットを主な活動とした。しかし、予定していた海外調査はかろうじて分担者1名が実施できたのみで、コロナ禍の影響により海外調査ができる環境にはなかった。そのため、代表者、分担者の研究活動の多くが国内調査、文献研究に限定された。ただし、3回のオンライン研究会を実施し、本研究のキックオフとして、構成メンバーのこれまでのフィールド研究とライシテの関係性を総覧し、西アフリカにおけるライシテに係る現象を確認し、西アフリカのライシテの語用からして欧米のそれと大きく異なっているという認識を共有できた。こうして、この時期にじっくりと構成メンバー間の研究やそれぞれのフィールドにおけるライシテの状況を相互に認識できたことは、本研究の基礎部分を構築できた意味で大きな進捗であったと言える。 2022年度に繰り越した研究課題に関しても、コロナ禍の影響により、海外調査はサコがマダガスカル調査を敢行したのみとなった。その他の研究構成メンバーは国内調査、文献調査によるインプットを積極的に行った。2022年度の報告と重複するが、2022年度前半には研究会(1回)を実施し、2023年度に日本アフリカ学会でフォーラム(分科会)発表を決め、この発表に向けた議論を進めた。さらに、2022年7月31日に京都精華大学で行われた「ジョセフ・キーゼルボ生誕100周年記念イベント」を同大学「アフリカ・アジア現代文化研究センター」との共催で行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の中ではあるが、海外調査2回、3回の国内調査、3回の研究会が敢行できたことはコロナを想定しせずに立てた当初の予定からは若干の遅れになるのみであり、厳しい環境の中にあっても研究は大きく進捗した。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の研究活動を踏まえ、2022年度以降、コロナ禍が収まった際には以下のような研究計画を立てている。 まず、本研究に係る資料収集を継続して行うが、本年度は和崎(カメルーン)、中尾(ブルキナファソ)、伊東(フランス)、清水(ブルキナファソ)が海外調査を実施する。戦略的に研究成果を得るため、本年度4月に行われた第1回研究会で研究課題が共有された。 次に、国内での研究活動について述べる。まず、清水は在日セネガル人の社会組織と宗教についての調査を行う。次に、2022年度内に3回の研究会を行い、外部者のライシテに関する事例と見解を学び、2023年度に発表予定の日本アフリカ学会でのフォーラム発表の準備を進めていく。
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