研究課題/領域番号 |
21H00733
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
加島 潤 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50463899)
|
研究分担者 |
富澤 芳亜 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (90284009)
橋口 勝利 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (00454596)
瀬戸林 政孝 福岡大学, 経済学部, 教授 (10383952)
平野 恭平 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (10509847)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 東アジア / 工業化 / 繊維産業 |
研究実績の概要 |
初年度にあたる2021年度は、共同研究者間のネットワーク構築を含めた研究体制の整備、既存研究のサーベイと資料収集、2022年度以降の研究成果発表に向けた準備作業を中心に進めた。 具体的には、新型コロナウィルス感染拡大という制約の下、共同研究メンバー各自の研究構想報告を中心としたオンラインでの研究会を計5回実施した。その過程で、共同研究全体の問題意識の共有と具体的に追及すべき研究課題の精査を進めた。とりわけ、東アジア繊維産業の長期的な展開を検討する本共同研究において柱となる、日中繊維産業の企業レベルでの相互連関性とその第二次大戦前・戦後を跨いだ変化、および戦前までに分厚く形成されていた在来繊維産業部門の戦後における変化という論点が、あらためて共有された。 また、本共同研究の成果発表として、2022年7-8月にパリで開催されるThe 19th World Economic History Congress 2022にて組織予定のセッション"China’s Textile Industry and Long-Term Modernization: Labor, Technology, and Market Perspectives"に向けて、国内外の報告者・コメンテーターを交えたオンラインでのプレ・カンファレンスを開催した。 なお、新型コロナウィルス感染拡大等の要因により2021年度に実施できなかった海外調査や海外研究者を招へいしたワークショップについて、2022年度に繰越し、内容を調整した上で実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
進捗が遅れている大きな要因は、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、当初予定していた海外現地資料調査を行うことができなかったことにある。特に、本研究において重要な位置を占める中国繊維産業に関する研究について、現地での資料収集を実施できなかったのは大きな痛手であった。対応策として、国内での調査を重点的に行う、また2021年度に実施予定であった研究計画と資金の一部を2022年度に繰越すなどの調整を行った。
|
今後の研究の推進方策 |
2021年度に実施した共同研究者間の研究体制の整備、既存研究のサーベイと資料収集、研究成果発表に向けた準備作業をベースに、国内外での資料調査と分析作業を本格的に進めていく。とりわけ、新型コロナウィルス感染拡大の影響により2021年度に十分実施できなかった海外資料調査の実施可否が鍵となるが、2022年度についても見通しに不明確な部分があるため、状況に応じて調査時期・地域を変更するなど、柔軟に対応する。
|