研究課題/領域番号 |
21H00769
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高橋 美惠子 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (90324871)
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研究分担者 |
善積 京子 追手門学院大学, 地域創造学部, 名誉教授 (80123545)
斧出 節子 京都華頂大学, 現代家政学部現代家政学科, 教授 (80269745)
松田 智子 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 招へい研究員 (50250197)
釜野 さおり 国立社会保障・人口問題研究所, 人口動向研究部, 第2室長 (20270415)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 次世代・子ども / スウェーデン・ドイツ / 多様な家族 / 社会的包摂 / エンパワメント |
研究実績の概要 |
本研究では、スウェーデンとドイツにおける次世代を育み、生き方の選択肢を広げる仕組みと実践のあり方を、①社会的包摂、②家族と個人のエンパワメント、という2つの視座から実証的に考察することを目的としている。 本研究の初年度である2021年度は、第一に、日本の「子供・若者育成支援推進大綱」の推進のあり方について文献レビューを行った。それらの先行研究を考察したうえで、比較の視点から、スウェーデンとドイツにおける多様な家族を包摂し、学童期・青年期の子どものエンパワメントを高め、かつ青年期以降のライフプランニング支援を包含する次世代育成支援施策ならびに当該分野の学際的な知見を収集・整理した。さらに、コロナ禍におけるスウェーデンの次世代政策をめぐる最新動向を踏まえ、ターゲット型の支援とユニバーサル型の支援のあり方について考察を深めた。 第二に、使用申請を行った内閣府の「令和2年度 少子化社会に関する国際意識調査」ならびに「平成30年度 我が国と諸外国の若者意識に関する調査」の個票データを用いてスウェーデンとドイツとの比較分析を行った。同データ分析結果をもとに、日本における子育ち・次世代育成をめぐる課題を探り、本研究の調査枠組みを検討した。 第三に、日本における次世代育成支援の実態に迫るべく、子ども・若者向けの支援活動を行うNPO団体等を対象として、2022年度に実施予定のヒアリング調査の準備に着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題関連分野の先行研究から得た知見と2次データを用いた3カ国の比較分析を通して、日本における次世代育成をめぐる課題を整理し、本研究の調査枠組を検討した。新型コロナウイルス感染症の影響により実施が叶わなかった予備調査(国内ヒアリング)を除いては、計画通り順調に進めた。
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今後の研究の推進方策 |
日本の次世代育成支援の実践状況を考察したうえで、社会的包摂ならびに家族と個人のエンパワメントの視点から、次世代を育み、生き方の選択肢を広げる仕組みと実践のあり方に迫る調査の枠組みを構築し、2023年度~2024年度に実施するスウェーデン・ドイツ調査に向けた準備を進める。
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