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2024 年度 実施状況報告書

「市民社会アプローチ」によるエネルギー転換に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K20647
配分区分基金
研究機関早稲田大学

研究代表者

西城戸 誠  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00333584)

研究分担者 丸山 康司  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (20316334)
本巣 芽美  名古屋大学, 環境学研究科, 特任准教授 (40714457)
山下 英俊  一橋大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (50323449)
黒田 暁  長崎大学, 総合生産科学研究科(環境科学系), 准教授 (60570372)
福永 真弓  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (70509207)
山本 信次  岩手大学, 農学部, 教授 (80292176)
廣本 由香  福島大学, 行政政策学類, 准教授 (90873323)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2026-03-31
キーワード再生可能エネルギー / エネルギー転換 / ST論 / 洋上風力発電
研究実績の概要

本研究の目的は「エネルギー転換(移行)がなされるためにはどのようにすればよいのか」というサステイナビリティトランジッション論(ST論)におけるエネルギー転換研究の中心的な問いに対して、ST論で相対的に看過されている「市民社会ガバナンスアプローチ」から実証分析を行い、エネルギー転換の要件を考察することである。
本年度も、昨年度に引き続き洋上風力発電開発に関する調査研究も実施し、例えば、青森県中泊町における洋上風力発電開発に関する調査研究では、発電事業者による漁業共生策や、行政主導による地域貢献策に関して優良事例としての知見を得た。また、福島県沖で洋上風力発電開発が行われると仮定した場合に、福島県沖の漁業関係者が洋上風力発電に対してどのような反応をするのかという調査を行い、洋上風力発電における海面利用について漁業者側の具体的な知見を得た。
さらに、2023年度に予定されていた、再生可能エネルギー事業に対する全国基礎自治体への調査票調査を2024年度後半に実施した。
なお、研究分担者2名が編著者となり、研究代表者・分担者を含めて4名が執筆した『よい再エネを拡大する』(法政大学出版局)を出版し、ある規範を前提とした社会変動にどのような社会学的な介入が可能かという、新たな社会変動研究の可能性を模索するという本研究の理論的な課題に対して応答を行った。
また、研究代表者はボトムアップ型の再生可能エネルギー事業の動向に関して英語書籍(『Alternative Politics in Contemporary Japan: New Directions in Social Movements』(University of Hawai'i Press)を執筆した。さらに、市民からのボトムアップによるエネルギー転換の動きも含めた環境をイシューとした市民運動のマクロな動態に関わる分析を行い、英語論文を発表した。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度もエネルギー転換に関わるボトムアップ型の再生可能エネルギー事業に関する事例研究を継続した。これまでの研究をまとめる形で、『よい再エネを拡大する』(法政大学出版局)を研究代表者・研究分担者4名で上梓した。この書籍は「よい再生可能エネルギー」という規範をさまざまな論点から定位した上で、地域社会への導入を図り、エネルギー転換の可能性を考える書籍であり、本研究が企図していた「ある規範を前提とした社会変動にどのような社会学的な介入が可能かという、新たな社会変動研究の可能性を模索する」という理論的な課題に対する応答の一つを行った。
また、2023年度に予定されていた、再生可能エネルギー事業に対する全国基礎自治体への調査票調査を2024年度末に実施することができた。このデータ分析・考察については次年度に行うことにしたい。

今後の研究の推進方策

次年度は研究最終年度にあたるが、2024年度まで行ってきた事例研究を継続する。また、結果的には1年遅れの実施となったが、再生可能エネルギー事業に対する全国基礎自治体への調査の分析を実施する。これらの調査研究を踏まえて、エネルギー転換に資するボトムアップ型の再生可能エネルギー事業に関する新たな課題の析出を行う。

次年度使用額が生じた理由

研究分担者の一部で調査出張が十分にできなかったため、差額が発生している。次年度は旅費として執行することにしたい。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2025 2024

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] The Macro Dynamics of the Environmental Movement in Japan (1960-2020)2025

    • 著者名/発表者名
      Makoto Nishikido, Hidehiro Yamamoto
    • 雑誌名

      WASEDA RILAS JOURNAL

      巻: 12 ページ: 1-14

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域におけるコミュニケーション:循環共生型社会の実現とウェルビーイングの向上を目指して2025

    • 著者名/発表者名
      本巣芽美
    • 雑誌名

      JEAS NEWS

      巻: 184 ページ: 10-11

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 自炊と自己家畜化2025

    • 著者名/発表者名
      福永真弓
    • 雑誌名

      ユリイカ

      巻: 2025年3月号 ページ: 87-94

  • [雑誌論文] サーモンは惑星の夢を見るか2025

    • 著者名/発表者名
      福永真弓
    • 雑誌名

      社会学年誌

      巻: 66 ページ: 37-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 再生可能エネルギー事業のガバナンス2024

    • 著者名/発表者名
      丸山康司
    • 雑誌名

      日本生態学会誌

      巻: 74(1) ページ: 61-64

  • [雑誌論文] Toward the concurrent self-evaluation of solidarity in platform-based development: a case study of discrepancies among technological interpretation in Japan2024

    • 著者名/発表者名
      Kihira Mariko、Maruyama Yasushi
    • 雑誌名

      Environment, Development and Sustainability

      巻: 37(6) ページ: 190-199

    • DOI

      10.1007/s10668-023-04404-5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] フレーミング調整に着目したサステナビリティ人材育成-音声映像メディアを活用した「厄介な問題」を題材として-2024

    • 著者名/発表者名
      紀平真理子, 丸山康司
    • 雑誌名

      環境科学会誌

      巻: 37(6) ページ: 190 - 199

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 陸上風力発電に対する住民の選好 --配分的正義に着目した選択型実験による分析--2024

    • 著者名/発表者名
      廣木雅史・岩田健吾・京井尋佑・本巣芽美
    • 雑誌名

      KIER Discussion Paper

      巻: 2303 ページ: 1-34

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 洋上風力発電の「開発フレーム」と地域社会の応答2024

    • 著者名/発表者名
      西城戸誠
    • 学会等名
      第69回環境社会学会大会
  • [学会発表] Structural Transformation of Social Conflict in Japan: An Event Analysis of Social Movements2024

    • 著者名/発表者名
      Makoto Nishikido, Hidehiro Yamamoto
    • 学会等名
      International Conference on Political Sociology Democracy and Society: Challenges, Risks and Opportunities for Contemporary Democracy
    • 国際学会
  • [学会発表] Listening to the rhythmic flow of marine microbe2024

    • 著者名/発表者名
      Mayumi Fukunaga
    • 学会等名
      4S Amsterdam
    • 国際学会
  • [学会発表] あわいものから見る世界2024

    • 著者名/発表者名
      福永真弓
    • 学会等名
      フェミニスト経済学会大会シンポジウム『フェミニスト経済学とエコロジー:人間と環境のウェルビーイングを模索する』
    • 招待講演
  • [学会発表] サーモンになった魚たち:食のエンジニアリングと惑星倫理2024

    • 著者名/発表者名
      福永真弓
    • 学会等名
      第76回早稲田社会学会大会
    • 招待講演
  • [図書] 〈よい再エネ〉を拡大する2024

    • 著者名/発表者名
      丸山 康司、本巣 芽美
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      法政大学出版局
    • ISBN
      978-4-588-62552-7
  • [図書] Alternative Politics in Contemporary Japan: New Directions in Social Movements2024

    • 著者名/発表者名
      David H. Slater, Patricia G. Steinhoff
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      University of Hawai'i Press
    • ISBN
      978-0824897895

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公開日: 2025-12-26  

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