研究課題/領域番号 |
21H00840
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
堀江 未来 立命館大学, グローバル教養学部, 教授 (70377761)
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研究分担者 |
秋庭 裕子 東洋大学, 国際共生社会研究センター, 客員研究員 (10313826)
星野 晶成 名古屋大学, 国際本部, 准教授 (40647228)
筆内 美砂 立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 助教 (60362208)
近藤 祐一 立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 教授 (80178433) [辞退]
平井 達也 立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 教授 (80389238)
藤井 基貴 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80512532)
高木 ひとみ 名古屋大学, 国際機構, 特任准教授 (90420364)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 国際教育 / ブレンデッド・ラーニング / 国際教育 / 異文化間教育 / グローバル人材育成 / 異文化感受性 / オンライン教育 |
研究実績の概要 |
2022年度においては、二つの課題(①ポストコロナ時代における新しいグローバル人材育成論の再構築、②ブレンデッド・ラーニングを用いたグローバル人材育成実践例の収集と分析)に継続して取り組んだ。2021年度に検討を重ねてきた「ブレンデッド・ラーニング」概念の文献研究の成果を異文化間教育学会で発表した(ポスター発表)。その内容及びポスター発表時のフィードバック等をもとにさらに議論を深め、2023年度に論文投稿につなげる。また、2022年度中の出版を目指していた書籍「国際教育で育む異文化感受性:多文化環境での対話的で深い学びのために」の課題については、2023年度に繰り越すこととした(2024年3月に出版した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度の実績としては、書籍出版に関わる部分以外については概ね予定通り進めることができた。書籍出版については2023年度に繰り越し、年度内に出版した。
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今後の研究の推進方策 |
現状の教育実践において、新型コロナ禍の影響は、物理的な意味ではほぼ感じられなくなった。新型コロナ禍中に経験した「オンライン教育」の試行錯誤は、教育現場に新たな選択肢を残し、今では「ブレンデッド・ラーニング」の意義はより本質的な取り組みとして捉えられるようになっている。本研究においても、「手法」としてのブレンデッド・ラーニング論から一歩前進させ、あらためてグローバル人材育成としての国際教育実践を主眼に置きながら、初等中等教育を含む現代的な教育課題との関連の中で再検討していく。例えば、OECD Learning Compass 2030の提唱するStudent Agency概念や社会におけるDiversity, Equity & Inclusion(DEI)の推進といった文脈に注目する。 具体的には、2024年度・2025年度の2年間において、以下の二点を進める。 ①グローバル人材育成に関わる海外調査:グローバル人材育成論とDEI概念の統合を念頭に、大学教育文脈での海外先進事例(アメリカミネソタ大学、オーストラリアモナシュ大学等)を調査する。 ②従来のブレンデッド・ラーニングの枠組みを超えた手法について理論枠組みを構築するとともに、新たなグローバル人材育成の具体的プログラムの構築・試行・検証のサイクルを通してパッケージ化を試みる。
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