| 研究課題/領域番号 |
21H00842
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究機関 | 広島大学 |
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研究代表者 |
中坪 史典 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (10259715)
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| 研究分担者 |
内田 千春 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (20460553)
肥田 武 一宮研伸大学, 看護学部, 講師 (30774955)
加藤 望 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (60734473)
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| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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| キーワード | 文化的営みとしての保育 / 日本 / 米国 / 中国 / 保育者 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、子どもに対する保育者の介入の有無や度合いに注目し、日米中の保育者の特徴を明らかにすることで、文化によって異なる保育のありよう(「文化的営みとしての保育」)を描き出すことである。当該年度における研究実績の概要として、次の点を挙げることができる。
第一に、国内3園（「東京：佼成育子園」「広島：かえで幼稚園」「広島：広島大学附属幼稚園」）におけるフィールドワークを通して、日本の保育者の、子どもに対する介入の有無や度合いなどの特徴が含有されていると思われる映像データを作成した。
第二に、作成した映像データを当該園の保育者、 及び他園の保育者に視聴してもらい（「当事者の立場」「当事者と同国で異なる園の立場」）、子どもに対する保育者の介入の有無や度合いなどについて、園単位で自由に語り合ってもらった（Focus Group Interview: FGI）。
第三に、以上のようなインタビューデータの収集を行うとともに、国内3園のうち、とりわけ「広島：かえで幼稚園」の映像データとそれに対するインタビューデータから分析に着手した。具体的には、同園の映像データのうち、運動会のクラス対抗競技における子どもに対する保育者の介入に着目して検討した。その結果、「なぜ日本の保育者は、運動会で子どもたちを競争させるのか？」というリサーチクエスチョンが浮かび上がった。これについて共同研究者間で検討したところ、このリサーチクエスチョンを明らかにすることで、日本における文化的営みとしての保育の一端を描き出すことができると判断した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19の影響により、海外への渡航や国内の感染拡大地域への移動が困難であったことから、まずは国内3園のフィールドワークに従事して研究を進めることとした。その目的は、日本の保育者の特徴が含有されていると思われる映像データを作成することであった。実際に、「東京：佼成育子園」「広島：かえで幼稚園」「広島：広島大学附属幼稚園」について、子どもに対する保育者の介入の有無や度合いの様子が収められた映像データを作成することができた。従って本研究は、当初の予定と変更はあったものの、おおむね順調に進展していると判断できる。
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| 今後の研究の推進方策 |
本研究課題の今後の推進方策について、次の点を挙げることができる。第一に、既述したように「広島：かえで幼稚園」の映像データの分析に着手したところ、「なぜ日本の保育者は、運動会で子どもたちを競争させるのか？」というリサーチクエスチョンが浮かび上がった。今後は、SCAT（Steps for Coding and Theorization）と呼ばれる質的データ分析法を用いることで、リサーチクエスチョンを明らかにする必要がある。第二に、国内の他の2園（「東京：佼成育子園」「広島：広島大学附属幼稚園」）の映像データとそれに対するFGIデータから分析に着手することで、リサーチクエスチョンを立てる必要がある。第三に、米国と中国の園を対象にフィールドワークを実施することで、それぞれの国の保育者の特徴が含有されていると思われる映像データを作成する必要がある。
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