研究課題/領域番号 |
21H00852
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
有本 昌弘 東北大学, 教育学研究科, 教授 (80193093)
|
研究分担者 |
北島 茂樹 明星大学, 教育学部, 教授 (00712449)
山本 佐江 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 准教授 (10783144)
渡辺 理文 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (30758363)
松河 秀哉 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (50379111)
劉 靖 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60747864)
日下部 達哉 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 准教授 (70534072)
深見 俊崇 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80510502)
P・D Wicking 名城大学, 外国語学部, 教授 (90725285)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | ナラティブ探究 / 暗黙知 / アセスメント / 学習コミュニティ / 文化歴史活動理論 |
研究実績の概要 |
本研究は「アセスメントを軸に社会文化理論から学習する個と集団と組織の往還を可視化する」と題して、「アセスメントを軸に」「学習が個人化していくプロセスを社会文化理論という個と環境との相互作用」から可視化することを目的とする。日本では、学習理論に行動主義や認知主義、社会構成主義が紹介されているが、教育アセスメントにおいては、バンデュラ (Bandura, A) やハティ (Hattie, J.) のいう集合的効力感 (collective efficacy)を含む社会認知主義と社会文化理論での解明が待たれる。社会文化理論とは、人の思考と社会的生活の2つをつなぐ「媒介物」としての言葉であり、言葉なくして社会に関われないことを前提とした発達論である。
今年度については、改善を中心に、いくつかの文化コードワードによって、日本の教師及び学校の暗黙知を、重層的かつ立体的に、可視化する展望を得ることができた。特に、何を改善するかに気付く、改善の方法を内面化する、さらにお互いを動機づける、という枠組みに、肉付けすることにより、プロとしての実践のコミュニティを具体化するエビデンスを自前で創出されたドキュメントから、NVivoによって、コーディングする方法で、進めることができた。具体的な学校群として、長野県伊那小学校、富山県堀川小学校を、重点的に拾うことにより、社会文化とともに、歴史的にも、掘り下げる、アプローチをとることができた。
今後は、海外において、精力的に進められている、半構造的インタビューやフォーカスグループディスカッションなど、質的データ分析方法論を、掘り下げる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コーディング手法が一気に進む感触を得たため。
|
今後の研究の推進方策 |
デジタル化、オープンデータの提供等、学校を取り巻く環境は、目覚ましく変わりつつある。暗黙知で動いている部分の多い、日本の教員からのデマンドプルになるように、心がけつつ、従来にはない、ブレイクスルーとなりうる研究を目指す。
|