研究課題/領域番号 |
21H00856
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
松尾 七重 千葉大学, 教育学部, 教授 (70292654)
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研究分担者 |
中和 渚 関東学院大学, 建築・環境学部, 准教授 (00610718)
辻 宏子 明治学院大学, 心理学部, 教授 (20374754)
佐藤 真帆 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30710298)
高阪 将人 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (50773016)
森 薫 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (90624859)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 就学前数学教育 / 教科総合 / 幼児教育 / 保育者の養成 / 保育者の研修 / 遊び / 活動プログラム / 海外での効果検証 |
研究実績の概要 |
本研究では,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインし,その実行可能性及び有効性を解明するために,我が国における調査実施園の数を増やすとともに,近年幼児教育が盛んに行われ, play-based pedagogyを実施している社会的・文化的背景が異なるザンビアの幼児教育機関で実施し,その効果を検証する。さらにプログラム内の活動の構成原理を解明することで,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育を自ら実践する保育者養成・研修への示唆を得る。このために,次の6 つの課題を設定している。 課題1:我が国における就学前数学教育プログラムの実施上の問題点を明らかにする。課題2:教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインする。課題3:我が国の幼児教育機関(5 園以上)で,プログラムを実施し,効果検証を行う。課題4:ザンビアの幼児教育機関で,プログラムを実施し,効果検証を行う。 これらの課題1と2の解決のために,本年度は以下の6項目を実施した。 ①これまでに実施してきた幼児期の数学教育プログラムとその効果検証のための調査結果を分析することで,実施上の問題点を明らかにした。また,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインした。理科,造形,音楽の視点と明らかにした実施上の問題点を踏まえて,以下のような活動を含むプログラムを構想した。1)集合数と順序数:数え歌(音楽),2)加法・減法:虫探し(理科),3)長さ:ものの長さ比べ(統計),4)図形の取り外し:魚の絵づくり(造形)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度は,我が国における就学前数学教育プログラムの実施上の問題点を明らかにし,その結果を踏まえて,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムの活動を構想し,実践の準備をすることができていることから,計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインし,その実行可能性及び有効性を解明するために,調査実施園の数を増やすとともに,ザンビアの幼児教育機関で実施し,その効果を検証し,プログラムの汎用性を高める。さらにプログラム内の活動の構成原理を解明することで,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育を自ら実践する保育者養成・研修への示唆を得る。このために,以下の5つの課題を解決する。課題1:就学前数学教育プログラムの実施上の問題点を明らかにする。課題2:教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインする。課題3:我が国の保育園でプログラムを実施し,効果検証を行う。課題4:ザンビアの幼児教育機関でプログラムを実施し,効果検証を行う。課題5:教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムを確立する。課題6:教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラム内の活動の構成原理を解明し,保育者養成・研修のためのテキストを作成する。 これらの課題解決のために,2022年度は以下の6項目を実施する。 ①教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインする。理科教育,造形教育,音楽教育の視点と昨年度明らかにした実施上の問題点を踏まえて,活動プログラムの実施計画を立てる。②デザインしたプログラムについて,予備実践を行う。③予備実践の前後で,参加した幼児に対しその効果検証のためのインタビュー調査を実施し,その結果を分析する。④予備実践に参加した保育者に対し,その前後で質問紙調査を行い,その結果を分析する。⑤③及び④の結果を踏まえて,本実践の計画を立てる。⑥ザンビアでの実施予定の本実践及びその効果検証の調査について準備を行う。
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