研究課題/領域番号 |
21H00862
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
釜田 聡 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60345543)
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研究分担者 |
森茂 岳雄 中央大学, 人文科学研究所, 客員研究員 (30201817)
市瀬 智紀 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30282148)
小林 亮 玉川大学, 教育学部, 教授 (50340451)
藤原 孝章 同志社女子大学, 現代社会学部, 特任教授 (70313583)
原 瑞穂 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (90452036)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 異己 / 国際理解教育 / 日中韓 / 対話 / 共創 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本・中国・韓国(以下、日中韓)の教育研究者・実践者が協働で、「異己」との対話と共創を重視した国際理解教育のプログラムを理論的・実証的に開発し、その有効性を検証することである。これまでの実践研究では、日中韓の児童生徒、学生は「「異己」の存在を認識し、「異己」とのよりよい関係について考えようとする姿が確認された。一方で、対話とよりよい関係の構造過程を明確にすること、つまり対話と共創を重視したプログラム開発とさらなる実証的な研究の必要性が示唆された。そこで、本事業では、「異己」との対話と共創を重視したプログラム(アニメ・ICT教材等)開発を行い、その有効性を検証することを通じて、日中韓の児童生徒、学生の相互理解と共生社会の共創を促すこととした。研究の枠組みとして、理論研究、実証的研究(授業研究)、研究成果の公表の二つである。今年度は、それぞれ次のように研究を推進した。 1理論的・実践的研究 これまでの「異己」にかかわる授業研究の成果と課題を理論的な枠組みから検討し、改めて教材開発とプログラムを開発した。実践的研究としては、日本と韓国、中国において授業実践及び研究会を開催した。 2研究成果の公表 日中韓で授業研究を行う際に、それぞれの国で実践した研究成果と課題を交流した。その成果と課題は、日本国際理解教育学会の学会誌(「異己」プロジェクト事業報告)として掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルス感染症の関係で、学校現場での授業研究と研究会が予定通り行うことができなかった。一方で、オンライン(ZOOm)を活用しての授業公開や研究打合せを行うことで、研究の遅れを最小限にすることができている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度に向けては、今年度の研究の積み残した部分を優先的に実施する。具体的には、マンガ版の教材を開発し実践することと、授業場面で共創の場をどのように生成するかを授業実践を通じて明らかにする。
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