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2021 年度 実績報告書

当事者参画による大学等でのLGBTQ学生支援に関する指標の開発と支援モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21H00875
配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

河野 禎之  筑波大学, 人間系, 助教 (70624667)

研究分担者 MCKAY EUAN  神戸大学, 戦略企画室, 特命准教授 (50747540)
佐藤 洋輔  埼玉学園大学, 人間学部, 講師 (50836864)
土井 裕人  筑波大学, 人文社会系, 助教 (80568402)
吉本 圭佑  龍谷大学, 政策学部, 准教授 (90724477)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードLGBTQ / 性的マイノリティ / 高等教育 / 学生支援
研究実績の概要

今後一層の顕在化が予想されるLGBTQ学生の支援に関して、(1)大学等の高等教育機関における指標を開発し、(2)指標に基づく支援モデルの構築と有用性を評価するため、2021年度に実施予定であった以下の研究を実施した。第一に、全国の主要な大学におけるLGBTQ学生の支援状況を精査するため、すべての国公立大学及び私立大学連盟加盟大学308校を対象に、当事者学生の立場に立ちWebから入手できる情報に基づき一覧化を行った。その結果、約4割の大学でLGBTQ学生支援に関する記述があり、特に国立大学や学生数が5、000名以上の大学で約6割程度と掲載率が高いことが示された。さらに、具体的なガイドラインを有する45校を分析した結果、取組内容の項目は方針、組織・体制、性別・氏名情報の取り扱い、授業・実習、学生生活、在学前後の対応の6つに大別され、特に性別に違和感がある学生に関わる項目が多いことが分かった。なお、これらの結果については学術雑誌に現在投稿中である。第二に、LGBTQ学生支援に携わる専門家によるエキスパートパネルを設置し、大学等の高等教育機関における指標の試作版を作成した。これらは、「組織」「場」「学生」の3つに領域にわかれ、それぞれにLGBTQ学生支援に資するとされる項目(全170項目)が設定された。この試作版をもとに、対象となる専門家の数を増やし、デルファイ法を参考にした手続きにて全国調査に向けた項目精選を実施することとした。そのほか、大学等の高等教育機関でLGBTQ学生支援に携わる教職員の有志によるネットワークを運営し、情報交換の場を設定する等、今後の研究活動の基盤の構築に尽力した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

COVID-19による延期で実施できなかった研究活動について、オンラインの活用や活動制限の緩和により順調に実施できた。

今後の研究の推進方策

引き続き感染予防を前提としたオンライン等を活用しながら調査計画に基づき調査を実施する。調査終了後は速やかに分析を進め、学術雑誌や関係学会等での成果報告を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] セクシュアル・マイノリティ概論2021

    • 著者名/発表者名
      河野禎之
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 32 ページ: 505-511

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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