研究課題
GIGAスクール構想の推進によって,学校場面で一人一台端末時代が到来する.本研究では,いち早く資質能力に着目するなど,知識獲得を超えた学びのあり方を 探索してきた国立大学附属中学校と連携して,知識創造型学習理論に基づいた授業設計,それを支援するCSCLテクノロジーの導入,学習分析学による新たな評価 の枠組みを用いてデザイン研究を展開し,一人一台端末時代の新しい学びの授業設計指針を確立することを目指していた.当初予定していた研究協力校の事情により,一人一台端末を利用したアクティブラーニングの授業実践をすることができないことが判明した.研究遂行上,授業実践を実施する研究フィールドを新たに設定し,授業実践及びデータ収集・分析を行うことが不可欠なため,計画を見直し教員養成系学部のアクティブラーニングを対象として,将来教員となる学生の「一人一台端末時代における」新しい学びの認識論を教授する授業設計へと転換する必要が生じた.この新しいフィールでの実践研究の成果から,一人一台端末を授業で利用する授業案を検討する際に,彼らの保持する認識論が大きく影響し,様々なツールの利用方法が変わってくることが明らかになってきた.
2: おおむね順調に進展している
研究フィールドの変更を余儀なくされたが,研究テーマに基づくresearch questionsを変更することによって,意味のある実践研究が可能となった.
前期に授業の設計を十分に検討し,夏季休業中の集中講義及び後期の半期にわたるPBLを対象として,実践活動中の多様な学習行為のデータを収集し, multimodal learning analyticsを適用して,有益な学習成果へのfeedbackを提供することができた.その成果を国際学会を始め,広く発表する機会を増やしていく.
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 4件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 6件、 招待講演 2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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