研究課題/領域番号 |
21H00905
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
殷 成久 神戸大学, 情報基盤センター, 准教授 (20512180)
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研究分担者 |
魚崎 典子 大阪大学, 国際教育交流センター, 特任准教授(常勤) (00721523)
小野 雄一 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70280352)
仲谷 佳恵 東京工業大学, 教育革新センター, 特任講師 (70771864)
周 娟 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (90822841)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 学習ログの分析 / 力学提示デバイス / VR教材開発 / ページ遷移の推薦 / システム開発 |
研究実績の概要 |
2021年度では大きく分けて2点の研究を行った。1点目は閲覧ログを生かしたe-bookページ遷移の推薦システムの開発である。また2点目は、力学提示デバイスを利用したVR教材システムの開発である。 先行研究ではe-bookの閲覧ログデータを解析し、 ページの読み返しをよく行った方が効率良いということがわかっている。しかし、閲覧しているページから内容の相関ある目的ページに飛ぶ際、どこが目的ページなのかが分からず、迷った結果、何回も違うページに行ってしまうことがある。そこで、ある閲覧中のページから内容の関係ある目的ページへ飛ぶ際に、e-bookの閲覧ログデータと教材内容を利用したページジャンプ推薦システムを開発した。具体的には、神戸大学で開発したe-Bookシステムを利用して、収集されたデータを整理し、ページ遷移の履歴とページの内容を利用してページ同士の関連性を分析し、最も関連性の高いページを勧める機能を開発した。作成したシステムを使って、学生に評価してもらった結果、ページジャンプ機能を使って推薦されたページはページジャンプ機能を使う前のページと関連性があり、ページの読み返しに役に立つことが示された。 さらに、本プログラムの目的は学習者の特徴を生かした適切な教材を推薦することであるため、医学と共同研究を行い、力学提示デバイス(TouchX)を利用したVR教材を開発した。具体的には、現行のトレーニングには教員の立ち合いが必要な中心静脈穿刺を対象に、モーターで触覚を提示するデバイスであるTouch XとVRゴーグルのOculus Quest 2を用いて,トレーニングVR教材システムを試作した。その後,専門家数人を対象にアンケートを実施した.アンケート結果からは,システムの有用性には良い評価を得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
神戸大学で開発したe-Bookシステムで収集したデータを利用し、ページ遷移の履歴とページの内容を利用してページ同士の関連性を分析し、最も関連性の高いページを推薦するシステムを開発した。教材推薦のためのVR教材を開発した。招待講演などで、現在までの研究成果の発表も行いました。
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今後の研究の推進方策 |
継続的にデータ収集の基盤システムを改善します。データ分析を行い、その結果による新たな機能を開発する予定です。継続的にページ遷移推薦システムを改善します。更に、VARKアンケートシステムと学生の特徴によって教材推薦システムシステムを研究開発する予定です。実際の授業でシステムを利用することを検討します。 研究成果を国内外の国際会議に投稿し、発表します。更に、ジャナールの論文投稿も行う予定です。
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