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2021 年度 実績報告書

科学技術を支える次世代教員養成プログラムの研究開発とその実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21H00918
配分区分補助金
研究機関福井大学

研究代表者

淺原 雅浩  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (70304201)

研究分担者 栗原 一嘉  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (20270704)
三浦 麻  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (70585257)
西沢 徹  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (80414382)
三好 雅也  福岡大学, 理学部, 教授 (50557353)
平中 宏典  福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10613531)
網本 貴一  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60294873)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード理科教員 / 人材育成 / 探究的な学習 / 進路選択 / 人材発掘 / 理系人材 / 高校生
研究実績の概要

「理系人材育成」から「理系人材育成の基盤を担う次世代人材(理科教員の卵)育成」へ向け、令和3年度は、主に、3つの研究を進めた。
(Ⅰ)基礎調査として、高校と学外との連携の状況、探究的な学習の状況および高校教員の考える理科教員志望小中高校生の発掘に関するアンケート調査を行い、14校計17名より回答を得た。例示した小中高理科教員を志す次世代人材発掘のための取り組みのうち、①中学生及び②高校生に対する学校での理科実験体験と③高校生に対する教科の授業外での理科実験体験の3項目については、回答者の82%が効果の期待できるものとして挙げた。また、福井大学が進めるジュニアドクター育成塾の実施内容についても主担当者を務める共同研究者が分析を進めた。
(Ⅱ)基礎研究①(高校生対象プログラムの開発)として、いくつかのタイプのプログラム開発(+可能な範囲での実証試験)と実践評価のための参加者に対する事前・事後アンケートの開発をおこなった。次年度以降、開発プログラムの共通評価を行うためのアンケートを作成した。エネルギー(物理)領域については、5プログラムの開発を進め、HPに公開中である。
(Ⅵ)展開研究③(小中高校生対象開発プログラムの全国への普及活動)として、本研究のホームページを立ち上げ、開発プログラムの成果普及の足場を構築した。啓発プログラムについては、効果の期待できるプログラムに関して、共同研究者のこれまでに行ってきた事例も、令和3年度に新開発した事例とともに含め、物理・化学などの領域別、小中高等学校等対象年代別に検索できるようにした。現在、合計7プログラムを公開している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

所属の移動など、研究基盤形成から進める必要のある共同研究者もあったが、研究フィールドに近い地域かつ、他の共同研究者の出身地域への移動であったことから、研究素材の開発や地域の学校との連携にも支障なく研究を進めることができている。
新型コロナ感染症の影響もあり、開発プログラムの実証研究については、同時並行的な進行は難しいケースもあったが、高等学校との連携の中で、試験的なプログラムとアンケートを実施することができ、次年度以降の研究基盤整備はおおむね完了したと判断している。
また、探究的な学習活動を進めている複数の高等学校に所属する教員からの建設的な意見聴取も行え、開発プログラムを公表していくホームページも設置できたことから、令和4年度以降、高校生対象に加えて中学生を対象とした理科の教員を目指す次世代人材育成プログラムの開発へと進めると同時に、国内への周知を進めていく環境が整った。

今後の研究の推進方策

(1) 令和3年度の高校教員対象アンケートをもとに、将来の理科教員を目指す高校生対象プログラムの開発を進める。
(2) (1)の成果を共有しつつ、中学生(小学生を含む)対象のプログラム開発に着手する。
(3) 高校生対象プログラムについては、引き続き開発および実証研究を進める。
(4) 本研究課題のホームページおよび学会発表やシンポジウムなどを通じて、研究成果の社会還元を行う。
なお、新型コロナウイルス感染症の状況により、学校現場や児童・生徒を集めての実証研究については、実施を取りやめる場合がある。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校における空気のサイエンスショーに関する一考察2021

    • 著者名/発表者名
      月僧秀弥,新村宏樹,淺原雅浩,葛生伸
    • 雑誌名

      富山大学人間発達科学部紀要

      巻: 16 ページ: 1-7

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 福井県九頭竜川に分布する花崗岩質岩礫の岩石学的特徴2021

    • 著者名/発表者名
      上松泰斗,三好雅也,藤井純子,佐野貴司
    • 雑誌名

      福井大学地域環境研究教育センター研究紀要

      巻: 28 ページ: 61‐68

  • [学会発表] 手回し発電機を使った理科実験教室の開発2022

    • 著者名/発表者名
      栗原 一嘉
    • 学会等名
      第69回応用物理学会春季学術講演会,26p-E307-7
  • [学会発表] Arduinoで作製した温度・圧力計測装置を用いた混合気体と溶液の圧力挙動に関する実験教材2022

    • 著者名/発表者名
      松浦遼,網本貴一
    • 学会等名
      日本化学会第102春季年会,D202-2am-03(オンライン)
  • [学会発表] 電気伝導度の変化から水溶液中のイオンの挙動を捉える実験教材の開発2022

    • 著者名/発表者名
      田中海地,網本貴一
    • 学会等名
      日本化学会第102春季年会,D202-2am-05(オンライン)
  • [学会発表] フェントン反応を素材とした有機物の酸化分解に関する実験教材2022

    • 著者名/発表者名
      高場勇気,網本貴一
    • 学会等名
      日本化学会第102春季年会,D202-2am-08(オンライン)
  • [学会発表] 真正の学びを意識した地域地質教材の検討-海浜砂と河川砂の地域差を例に-2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤茜奈,平中宏典
    • 学会等名
      日本理科教育学会東北支部大会発表論文集,No.60, p43
  • [学会発表] 運動体軌跡解析webアプリ「運動くんweb」の開発2021

    • 著者名/発表者名
      林雄大,平中宏典
    • 学会等名
      日本理科教育学会東北支部大会発表論文集,No.60, p46
  • [学会発表] 紫外線ビーズの退色反応を用いた化学反応の可視化と反応速度解析に関する教材化2021

    • 著者名/発表者名
      松浦遼,網本貴一
    • 学会等名
      第70回日本理科教育学会中国支部大会発表論文集,No. 70,p18
  • [学会発表] リフレッシュ理科教室における小学校高学年以上向け理科動画の作成2021

    • 著者名/発表者名
      丸山貴久,新宮要,石原瑠也,大河原詩織,酒井雄平,栗原一嘉
    • 学会等名
      令和3年度応用物理学会北陸・信越支部学術講演会,D05
  • [備考] 理科の先生

    • URL

      https://rikanosensei.net/

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公開日: 2022-12-28  

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