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2023 年度 実績報告書

科学技術を支える次世代教員養成プログラムの研究開発とその実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21H00918
配分区分補助金
研究機関福井大学

研究代表者

淺原 雅浩  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (70304201)

研究分担者 栗原 一嘉  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (20270704)
三浦 麻  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (70585257)
西沢 徹  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (80414382)
三好 雅也  福岡大学, 理学部, 教授 (50557353)
平中 宏典  福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10613531)
網本 貴一  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60294873)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード高等学校理科 / 中学校理科 / 小学校理科 / 教員養成 / 次世代人材育成 / 理系人材
研究実績の概要

・基礎研究 ②:中学生および小学生対象プログラムの開発
本研究の挑戦的なテーマとして、環境分野における小学生を対象とした実践プログラムの考案に取りくみ、「香り」の教材化及び大学生を対象とした事例研究を進めた。また、地学分野では、九州地区をフィールドとして、親子体験型、小中学生混成の「マグマをつくる実験」等による実証研究を進めた。「学んだ内容を家族や友人に教えたいか」というアンケートの設問に対し、大部分の児童・生徒が肯定的な回答をしており、身近な自然を題材とした教育活動に一定の効果がある可能性が示唆された。更に、福島県をフィールドとして、理科教員を目指す小学5年生~中学2年生を対象に,年間を通じた次世代教員養成プログラムの理論的な枠組みと実施体制の構築を進めた。特に,ロールモデルとなりうる理科教員を志望する大学生の参画方法について検討を進めた。
・展開研究 ②:小中高校生対象開発プログラムの改善・実証・広報
福井県をフィールドとして、中高校サイエンス部での科学実験教室を継続し、ブレッドボードを用いた合成抵抗の学習について測定精度向上させた他、合成コンデンサーの学習プログラムも新たに開発した。また、広島県をフィールドとして、高校化学分野の教材と学習プログラムの開発から授業実践,ならびに理科教員志望者発掘のための啓蒙プログラムの開催を同時並行で進めた。特に、理科教員を志望する高校生への啓蒙活動として,オープンキャンパスにおいて探究的な授業設計を高校生が体験する模擬授業を継続的に行ってきた成果の検討から、教育学部への進路を決定する上での有効な手立ての一つとなっていることが示唆された。
・研究成果の広報および社会還元
2023年度も、本研究広報用ホームページを維持・更新し、日本理科教育学会全国大会で課題研究発表を行う等を通じて、研究成果の広報および社会還元を推進した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

小学校、中学校、高等学校、並びに、物理、化学、生物、地学、環境など多方面の切り口からの理系人材育成を目指す教職就職希望人材の発掘を目指した、プログラム開発を進めることができている。
広報についても本科研専用HPの運用並びに、学会等での成果報告など積極的に行ってる。

今後の研究の推進方策

・展開研究 ②(小中高校生対象開発プログラムの改善・実証・広報)
2022-2023年度に進めた小中高校生対象開発プログラムの実証研究の成果をもとに、プログラムの一般化・標準化に向けた改良を行う。また、試行および改良プログラムの開発と実践による評価を継続する。
・研究成果の広報および社会還元
2024年度も、本研究広報用ホームページを維持・更新し、学会発表を通じて、研究成果の広報および社会還元を推進する。
最終年度となるので、成果をシンポジウムの形でも公表し、特に福井県内地域で共有する。

  • 研究成果

    (17件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 自然素材の「香り」を活用した教材開発2024

    • 著者名/発表者名
      三浦麻、小山裕生
    • 雑誌名

      福井大学教育・人文社会系部門紀要

      巻: 8 ページ: 131-148

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 菜種油の迅速けん化法とその授業実践2024

    • 著者名/発表者名
      小原孝昭,酒井権一,網本貴一
    • 学会等名
      日本化学会第104春季年会
  • [学会発表] ブレッドボードを用いた合成抵抗の学習(2)2024

    • 著者名/発表者名
      栗原一嘉、三屋力
    • 学会等名
      第71回応用物理学会春季学術講演会
  • [学会発表] 粒子領域における理科教員志望者開拓プログラムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      網本貴一
    • 学会等名
      日本理科教育学会第73回全国大会(高知大会)
  • [学会発表] 高等学校化学-大学教員養成課程-教員研修の各場面での教育実践 -温泉水の探究を例にして-2023

    • 著者名/発表者名
      網本貴一
    • 学会等名
      日本理科教育学会第73回全国大会(高知大会)
  • [学会発表] 計算化学によって得られた資料を活用して芳香族置換反応の配向性と反応性を捉える学習プログラムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      廣田倫太郎,網本貴一
    • 学会等名
      2023年日本化学会中国四国支部大会(山口大会)化学教育研究発表会
  • [学会発表] 色調変化を伴うシクロデキストリン包接錯体の化学平衡を探究する実験教材2023

    • 著者名/発表者名
      橋本孝将,網本貴一
    • 学会等名
      2023年日本化学会中国四国支部大会(山口大会)化学教育研究発表会
  • [学会発表] Ni(Ⅱ)錯体のサーモクロミズムに関わる化学平衡を解析する実験教材の開発に向けた基礎的検討2023

    • 著者名/発表者名
      須佐悠仁,網本貴一
    • 学会等名
      日本理科教育学会第72回中国支部大会(島根大会)
  • [学会発表] 化学教材と人材育成における高大連携-広島における取組事例-2023

    • 著者名/発表者名
      網本貴一
    • 学会等名
      2023年度福岡県理科・化学教育懇談会 講演会
  • [学会発表] エネルギー領域における理科教員志望者開拓プログラムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      栗原一嘉
    • 学会等名
      日本理科教育学会第73回全国大会(高知大会)
  • [学会発表] 地球領域における理科教員志望者開拓プログラムの開発:マグマをつくる実験を活用した実践2023

    • 著者名/発表者名
      三好雅也・藤井純子
    • 学会等名
      日本理科教育学会第73回全国大会(高知大会)
  • [学会発表] 生命領域における理科教員志望者開拓プログラムの開発 小・中・高汎用性を考慮した地域志向素材の開発2023

    • 著者名/発表者名
      西沢徹
    • 学会等名
      日本理科教育学会 第73回全国大会(高知大会)
  • [学会発表] 理科教員志望者開拓プログラムの開発(2)-4領域の特性を考慮して-〈趣旨説明〉2023

    • 著者名/発表者名
      淺原雅浩
    • 学会等名
      日本理科教育学会 第73回全国大会(高知大会)
  • [学会発表] 奥田雄大、福井新子、月僧秀弥、淺原雅浩2023

    • 著者名/発表者名
      化学分野におけるSTEAM型教材の授業開発研究―中学校第3学年の化学電池の学習を通して―
    • 学会等名
      2023日本理科教育学会北陸支部大会
  • [学会発表] 高等学校化学における石材を用いた問題解決型学習の実践2023

    • 著者名/発表者名
      大畑颯人、淺原雅浩、西沢徹
    • 学会等名
      2023日本理科教育学会北陸支部大会
  • [学会発表] 化学系人材発掘・育成のためのプログラム開発とその実践 -クロスカップリング反応,小学校の実験および材料の用途開発を例として-2023

    • 著者名/発表者名
      淺原雅浩
    • 学会等名
      2023年日本化学会中国四国支部大会(山口大会)化学教育研究発表会
    • 招待講演
  • [備考] 理科の先生

    • URL

      https://rikanosensei.net/

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公開日: 2024-12-25  

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